デカルト言語は、論理的な推論を中心とした言語として設計しました。
狙っているのは、強力な論理的推論・探索機能があり、関数プログラミング機能を持つオブジェクト群が、人間に近い構文のI/Fによって、並列にマルチコアで動く知的なシステムです。
名前は有名な数学者・哲学者であるデカルトに因んで名づけています。
並列論理プログラミング言語:デカルトdescartes-0.12.0をリリースします。
今回のリリースで、大きな変更点は、マルチコア対応機能のバグ修正と
Windowsをサポートしたことです。
cygwinでコンパイルするとWindows上でもマルチコア対応機能が有効となります。
mingwでコンパイルすると、Windows上ではマルチコア対応機能をシングルコア上でシミュレーションして実行します。
変更点を以下に示します。
- cygwin版のマルチコア対応
- mingw版のマルチコア対応
- firstfor, firstforeach述語の追加
- マルチコア機能での過剰プロセス生成の抑止
以下のバグを修正しました。
- ガーベージコレクション中のSIGSEGV
- マルチコア対応のプロセス間通信エラー
- マルチコア対応での、浮動小数点数の通信エラー
使用方法については、添付のドキュメントや以下のサイトを参照してください。
http://sourceforge.jp/projects/descartes/wiki/FrontPage
ドキュメントの整備が少し遅れていますが、マルチコア機能の使い方など新機能については順次ドキュメントを追加していきます。
今後はマルチコア機能、オブジェクト指向、データ解析および人工知能(AI)風のプログラム例を増やしていきます。
● ソースパッケージ
descartes-src-0.12.0.tar.gz
Linux上では、以下のようにコンパイルします。
$ ./configure; make
Cygwin上では以下のようにコンパイルします。
$ make -f Makefile.cygwin
Mingwでは、以下のようにcygwin上でコンパイルします。
$ make -f Makefile.mingw
● Windows用バイナリパッケージ
descartes-win-0.12.0.zip
このバイナリパッケージでは、マルチコア対応機能はシミュレーションとなります。
- cygwin版のマルチコア対応
- mingw版のマルチコア対応
- firstfor, firstforeach述語の追加
- マルチコア機能での過剰プロセス生成の抑止
以下のバグを修正しました。
- ガーベージコレクション中のSIGSEGV
- マルチコア対応のプロセス間通信エラー
- マルチコア対応での、浮動小数点数の通信エラー