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それでは作業を開始します。まず、BIOSの設定を変更して、コンソール出力をシリアルポートにリダイレクトします。
電源投入後にF2キーを押してBIOS画面に入り、「Server」→「Console Redirection」と進みます。「Console Redirection」の画面では以下のように設定を変更しました。
項目 | 設定値 | デフォルト値 |
BIOS Redirection Port | Serial Port B | Disabled |
ACPI Redirection Port | Serial Port B | Disabled |
Baud Rate | 19.2K | ← |
Terminal Type | VT-UTF8 | PC ANSI |
Flow Control | CTS/RTS | ← |
Remote Console Reset | Disabled | ← |
最初の2つの項目(「BIOS...」と「ACPI...」でBIOSの情報がシリアルポートに出力されるようにしています。ここでは「Serial Port B」という記述に注意してください。これは2つ目のシリアルポートという意味です。i110Rb-1hには物理的なシリアルポートは1つしかありませんが、「Serial Port B」はSoLで利用する仮想的なシリアルポートとして機能します。
次の「Baud Rate」に指定するシリアル転送速度は上限値が115.2Kとなっていますが、むやみに高い値を指定すると接続が不安定になることがあるようです。今回はデフォルトの「19.2K」のままにしました。この値は別の箇所でも指定するので、BIOSの設定値を覚えておいてください。
その次の「Terminal Type」には、端末の種類を指定します。BMCによって指定できる値は異なりますが、i110Rc-1hのEXPRESSSCOPEの場合は「PC ANSI」、「VT100+」、「VT-UTF8」の3つから選びます。インターネット上の情報では「VT100+」を指定している例が多いのですが、端末にGnome-terminalを利用するときは「VT-UTF8」を指定したほうが画面の制御がうまくいくようです。
残りの2つの項目はデフォルトのままです。ちなみに、「Remote Console Reset」を「Enabled」に変更すると、リモート端末上で「Esc R Esc r Esc R」とキー入力することでシステムのリセットができるようになります。ただし、システムのリセットはipmitoolコマンドでもできるので、今回は「Disabled」のままとしました。
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