[Ume-font-info 134] Re: Fwd: 梅フォントのライセンスについて

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HORAI Wataru horai****@gmail*****
2008年 3月 11日 (火) 00:55:27 JST


蓬莱です。

さざなみフォントのライセンスについて調査していたところ、
以下のページを見つけ、Yamaneさんのおっしゃっている意味が分かりました。
http://lists.debian.org/debian-devel/2006/09/msg00076.html

「Debian Project の後藤さんが訳された文章」というのは

  バイナリは、ソースコードのライセンスと同等とします。ただし、フォントの
  文書への埋め込みなど、フォントとしての再使用を目的としない用途においては、
  以下で言う Redistribution には当たらず、制限なく行えるものとします。

の部分のことだと思われます。

この部分については、さざなみフォントの派生品には不要と考えられます。

なぜかというと、

Redistribution and use in source and binary forms, with or without
modification, are permitted provided that the following conditions
are met:
1. Redistributions of source code must retain the above copyright notice,
   this list of conditions and the following disclaimer.
2. Redistributions in binary form must reproduce the above copyright notice,
   this list of conditions and the following disclaimer in the documentation
   and/or other materials provided with the distribution.

日本語訳では、

ソースコード形式であれバイナリ形式であれ、変更の有無に関わらず、
以下の条件を満たす限りにおいて、再配布および使用を許可します:
1. ソースコード形式で再配布する場合、上記著作権表示、本条件書および
下記責任限定規定を必ず含めてください。
2. バイナリ形式で再配布する場合、上記著作権表示、本条件書および
下記責任限定規定を、配布物とともに提供される文書 
および/または他の資料に必ず含めてください。 

となりますが、梅フォントは「さざなみフォント」の変更有のバイナリ形式
であり、「2. バイナリ形式で再配布する場合」に相当します。
この場合の条件は、「上記著作権表示、本条件書および
下記責任限定規定を、配布物とともに提供される文書 
および/または他の資料に必ず含めてください。」であり、

「著作権表示」は
Copyright (c) 1990-2003
	Wada Laboratory, the University of Tokyo. All rights reserved.
Copyright (c) 2003-2004
	Electronic Font Open Laboratory (/efont/). All rights reserved.

「本条件書」は
Redistribution and use in source and binary forms, with or without
modification, are permitted provided that the following conditions
are met:
1. Redistributions of source code must retain the above copyright notice,
・・・
3. Neither the name of the Wada Laboratory, the University of Tokyo nor
・・・
   derived from this software without specific prior written permission.

「下記責任限定規定」は
THIS SOFTWARE IS PROVIDED BY WADA LABORATORY, THE UNIVERSITY OF TOKYO AND
・・・
ADVISED OF THE POSSIBILITY OF SUCH DAMAGE.
に該当します。

つまり、
「  バイナリは、ソースコードのライセンスと同等とします。ただし、フォントの
・・・
  以下で言う Redistribution には当たらず、制限なく行えるものとします。」
の部分は含める必要はないことになります。

梅フォントと同じく、さざなみゴシックのグリフを含むものとして
VLゴシックがありますが、ライセンスの冒頭部分は
----------------------------------------------------------
M+ FONTS 由来の部分については、M+ FONTS PROJECT のライセンスが適用されます。 LICENSE_J.mplus を参照してください。

さざなみゴシックフォント 由来の部分については、さざなみフォントと同様に修正 BSDライセンスとします。オリジナルのさざなみフォン
トのライセンスについては添付の README.sazanami を参照してください。

なお、文書への埋め込みなど、フォントとしての再使用を目的としない用途においては、以下で言う Redistribution には当たらず、制限な
く行えるものとします。 
-----------------------------------------------------------
となっており、「バイナリは・・・」の文章はないことからも
私の解釈で間違いないと考えます。
(オリジナルのさざなみフォントのライセンスはM+ FONTSと違い
「適用」ではなく「参照」であることに注意)

以上より、現在考えているライセンスの文章でおおむね問題ないことが
言えます。
ただし、Wadalab licenseとわざわざ命名しなくても「修正 BSDライセンス」
で通用することが分かったため、そのように表記を変更します。


以上、引用が多いこともあり、長文となってしまい申し訳ありませんが
よろしくお願いいたします。

参考文献:
http://lists.debian.org/debian-devel/2006/09/msg00076.html
http://dicey.org/vlgothic/
http://www.freebsd.org/ja/copyright/freebsd-license.html
http://www1.seaple.ne.jp/natzumi/copyright.htm



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                              HORAI Wataru
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