UltraMonkey-L7は、OSI7階層モデルの第4層(Layer4)までの情報に基づいた負荷分散ソリューションである従来のUltraMonkeyを応用して、第7層(Layer7)までの情報に基づいた負荷分散機能を実現するためのプロジェクトです。ユーザの利便等を考慮し、本家UltraMonkeyプロジェクトのリーダであるSimon Horman氏ご了解のもとUltraMonkey(L4)パッケージも合わせて提供しております。
UltraMonkey-L7 3.0.0 をリリースしました。
マルチスレッド化により、性能改善が図られています。
機能面では、IPv6対応、SSL終端機能、クライアントIP伝播機能、SNMP機能が追加されました。
○ 性能改善
・マルチスレッド化
l7vsdをマルチスレッド化しました。l7vs.cfのsession_thread_pool_sizeでスレッド数を変更できます。
○機能追加
・IPv6対応
IPv6に対応しました。RealServer, VirtualService共にIPv6での指定が可能となります。
・SSL終端機能
SSLProxyをl7vsd本体に巻き取りました。l7vsd単体でのSSL終端が可能となります。
・クライアントIP伝播機能
RealServerにクライアントのIPアドレスを伝播することが可能となりました。
・SNMP機能
l7vsdにSNMPエージェントを搭載することにより、SNMPマネージャによる監視が可能となりました。
対応SNMPバージョン: v1/v2c/v3 SNMP通信: IPv4/IPv6 両対応
○ その他
・urlモジュール未実装
バージョン3.0.0の開発にあたり、l7vsdのアーキテクチャが大きく変更されたため、これまでのプロトコルモジュールをそのまま利用することはできません。
sessionless, ip, sslidモジュールについては、バージョン3.0.0への移植が完了しておりますが、url,pfilterモジュールは現在移植中であるため、現バージョンでは利用できませんのでご注意下さい。