[tomoyo-users 371] Re: Cent OS 5.1 での操作がうまく行きませんでした。

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Tetsuo Handa from-****@i-lov*****
2008年 3月 3日 (月) 10:02:35 JST


 熊猫です。



> Seijunです。詳細なご回答、どうも有り難うございました。操作が間違ったのかも
> 知れないので、savepolicy コマンドを実行する前の状態に戻したいのですが、
> >   ls -l /etc/ccs/
> としてみると、
> domain-policy.08-03-02.17:36:11.conf
> というファイルがあり、
> domain-policy.confはこのファイルにリンクされています。その他のファイルも同
> 様です。しかし、それ以前の日時のファイルはありません。savepolicy コマンド
> を実行した日時はこの日時だったような気がしますが、どうも最初期の状態(学習
> モードでコマンドを実行する前の状態。最初に、Tomoyo kernelで起動したときの
> 状態)に戻れないようです。
savepolicy を実行した日時をファイル名に含んだファイルを作成するのは
savepolicy 自身であるため、 savepolicy を初めて実行するよりも前の日時を
ファイル名に含んだファイルは存在しませんので、上記の状態で正常です。
TOMOYO カーネルで初めて起動するときの状態に戻す場合は、
/etc/ccs/ ディレクトリの内容を削除してから init_policy.sh を実行してください。

  rm -fR /etc/ccs/
  init_policy.sh --file-only-profile

init_policy.sh を実行した直後の /etc/ccs/domain_policy.conf は

  <kernel>
  use_profile 0

という内容になっているはずです。
その後、再起動すると TOMOYO カーネルで初めて起動したときの状態に戻ります。



> なお、CentOSを起動後、
> # setprofile -r 3 '<kernel> /sbin/mingetty'
> を実行後も、lsコマンドやpwdコマンドが実行できてしまいます。rebootコマンド
> は「操作が許されていないぞ」と怒られました。
(1) pwd を実行できてしまうのは bash のほうでしょうか?
    bash にはビルトインコマンドとしての pwd が含まれているため、
    明示的に /bin/pwd のように実行しないと bash ビルトインコマンドの pwd が
    実行されてしまいます。ビルトインコマンドの場合はプログラムの実行を伴わないため、
    TOMOYO Linux カーネルによる実行可否の制御が行えません。

(2) ls が実行できてしまうというのは不思議ですね。
    ls はビルトインコマンドでは無かったと思いますが・・・。
    明示的に /bin/ls のように入力した場合も実行できてしまいますか?

(3) (2) において /bin/ls のように入力した場合も実行できてしまう場合、
    domainmatch コマンドを使って /bin/ls の実行許可が与えられているかどうかを確認してください。

      domainmatch /bin/ls

    もし、 /bin/ls の実行許可が与えられている場合、上記のコマンドを実行すると

      <kernel> /sbin/mingetty /bin/login /bin/bash
      1 /bin/ls

    のような内容が表示されるはずです。

(4) (3) において domainmatch を実行しても何も表示されない場合には、

      grep /bin/ls /proc/ccs/domain_policy

    を実行してみてください。もし、ビルトインコマンドではない ls が実行されていた場合には

      <kernel> /sbin/mingetty /bin/login /bin/bash /bin/ls

    のような内容が表示されるはずです。

(5) (4) においてシェルから /bin/ls を実行している形跡が見当たらない場合、
    savepolicy を実行してから /etc/ccs/domain_policy.conf の内容を
    メール本文に貼り付けてください。



 よろしくお願いします。




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