DevEnvTouchGfx

stmole32は(現在のところ)TouchGFXに非対応です。 この記事は自分がのちに思い出すために残したものです。

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開発環境を構築する対象は、Windows8.1または10がインストールされたPCです。

コンセプト

TouchGFXに関してはまだ始めたばかりで勝手がわかっていないため、細工はせずに Designer + CubeMX + CubeIDE のふつうの環境で開発します。

インストールするソフトのバージョンについて

TouchGFX DesignerはCubeMXやCubeIDEより更新頻度が遅いらしく、最新のCubeMXやCubeIDEと組み合わせて使うとプロジェクトファイルを壊してしまう可能性が高いです。

その時点で手に入るTouchGFX Designerをもとにして、芋づる式に必要なソフトの版を調べます。

  1. TouchGFX Designer 4.16.0 をインストールする
  2. Application Tempate に書いてある情報をもとにCubeMXとFWライブラリのバージョンを特定(下記の例では6.0.1と1.16.0)
  3. https://my.st.com を キーワード「cubeide release note」で検索し、RN????: STM32CubeIDE release v?.?.? を開く
  4. リリースノートの Previous Release information の章で、上記で特定したCubeMXの版を内蔵しているCubeIDEがどの版か特定(MX6.0.1だとIDE1.4.2)
  5. CubeMXとCubeIDEをインストール
    • IDE1.4.2そのものはダウンロード不能なので、ダウンロード可能な版で1.4.2より古い1.4.0を使う

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ソフト名 バージョン 備考
TouchGFX Designer 4.16.0 2020-12-30時点の最新版
Liberica JDK 11系最新版のFull JREのMSI形式 CubeMXやCubeProgrammerを動かすために必要
CubeMX 6.0.1 TouchGFXを参考にバージョンを決定
CubeFW F7 1.16.0 TouchGFXを参考にバージョンを決定
CubeIDE 1.4.0 本当は1.4.2が欲しいが入手不能
CubeProgrammer 最新版 ビルドに影響しないのでバージョンは気にしない
ST-Link Utility 最新版 ビルドに影響しないのでバージョンは気にしない

なお、TouchGFXやCubeMXのインストーラは www.st.com から入手できますが、 www.stmcu.jp からも入手可能でダウンロード時間も短くて済むようです。 TouchGFX DesignerはCubeProgrammerやST-Link Utilityが未インストールでも動くかも?

TouchGFX

インストールにあたって、とくに注意点はありません。

備考 : TouchGFXは、自動生成されたMakefileを見る限り、例外サポートなし・RTTIサポートなしのC++14向けコードを吐き出すようです。

Liberica JDK

Liberica JDKは、CubeMXやCubeProgrammerを動作させるために必要です。Javaの実行環境がない場合、たとえばCubeMXのインストールに成功しても、CubeMXのアイコンをクリックしても何も起きないという事態になります。

特にCubeProgrammerの動作にはJavaFXが必要なので、Liberica JDKのFull JREを選びました。

CubeMX

CubeMXは、1台のPCに複数バージョンをインストールしても問題なく動作するようです。よって、将来に備えてインストールパスはバージョンを含んだ適当な名前( D:/installed/STM32CubeMX601 など )に変更してください。

ファームウェア展開パスがデフォルトのままだと他人の環境でeclipseプロジェクトを再現するとき困るので、CubeMXのインストール後に、以下の設定を行います。

  1. スタートメニューからSTM32CubeMXを起動
  2. メニューバーのHelp-Updater Settingsを選ぶ
  3. Repository Folderを C:/Dev0/CubeRepo に直す
  4. STM32CubeMXを閉じる

CubeProgramer

CubeProgrammerとST-Link Utilityについては、 https://support.touchgfx.com/docs/introduction/installation に従って デフォルトのパス へインストールしてください。