リリースはありません
開発環境を構築する対象は、Windows8.1または10がインストールされたPCです。
CubeIDEはオールインワンなので楽なのですが、それに頼りきっていると以下の問題があります。
STMicroのファームウェアライブラリはバージョンが上がると新しいバグが入ることが多く、ライブラリのバージョンが固定できないのは「完成したソフトを半年後にリビルドすると動作しないかビルド自体不能」の原因になります。 そこで、バージョンの固定ができる下記のような開発環境を考えました。
あと、TouchGFX Designer向けの開発環境は、以下の理由で、TouchGFXに依存しない(GUI抜きの)開発環境とは分けて考えることにしました。
むやみに最新版のソフト群をインストールすればいい、というものではなく、使うバージョンをいちど決めたら理由がない限りそれを使い続けたほうがトラブルを避けられます。 特にチーム開発のときには、環境構築の手引きに「最新版をインストールせよ」と書くのは無謀です。
ソフト名 | バージョン | 備考 |
Liberica JDK | 11系最新版のFull JREのMSI形式 | CubeMXやCubeProgrammerを動かすために必要 |
CubeMX | 6.1.1 | |
CubeFW F4 | ? | (stmole32に依存して決定) |
Makeコマンド等 | ねむいさんの記事に従う | |
GNU Arm Embedded Toolchain | 10-2020-q4-major | zip版をダウンロードする |
CubeIDE | 1.5.1 | コンパイラは別に用意するのでIDEのバージョンは気にしない |
CubeProgrammer | その時点の最新版 | バージョンは気にしないが、デフォルトのパスへインストール |
ST-Link Utility | その時点の最新版 | バージョンは気にしないが、デフォルトのパスへインストール |
なお、CubeIDEやCubeMXのインストーラは www.st.com から入手できますが、 www.stmcu.jp からも入手可能でダウンロード時間も短くて済むようです。
Liberica JDKは、CubeMXやCubeProgrammerを動作させるために必要です。Javaの実行環境がない場合、たとえばCubeMXのインストールに成功しても、CubeMXのアイコンをクリックしても何も起きないという事態になります。
特にCubeProgrammerの動作にはJavaFXが必要なので、Liberica JDKのFull JREを選びました。
そもそもJavaが入っていない環境だと、CubeMXのインストーラの起動にも失敗するようです。 Liberica JDKをインストールしたにもかかわらずCubeMXのインストーラの起動が不能な場合は、コマンドプロンプトから java -jar exeの名前 (例えばSetupSTM32CubeMX-6.1.1.exe) とすればインストーラを起動できます。
CubeMXは、1台のPCに複数バージョンをインストールしても問題なく動作するようです。よって、将来に備えてインストールパスはバージョンを含んだ適当な名前( D:/installed/STM32CubeMX611 など )に変更してください。
ファームウェア展開パスがデフォルトのままだと他人の環境でeclipseプロジェクトを再現するとき困るので、CubeMXのインストール後に、以下の設定を行います。
この時点で以下のようなフォルダ構成になります。
C:/ +-Dev0 | +-CubeRepo/ +-Devz/ +-ARM/ | +-launchpad/ +-Coreutils/
CubeProgrammerとST-Link Utilityについては、 https://support.touchgfx.com/docs/introduction/installation に従って デフォルトのパス へインストールしてください。
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更新日時: 2021-02-23 09:54:17, 更新者: molelord
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