CUPSは標準仕様ベースの印刷システムであり、Mac OS Xや他のUnixライクなオペレーティングシステムが対象です。System VやBerkeleyといった既存仕様で定義されているコマンドラインインターフェースに対応しており、さらに、印刷のジョブやキューの管理のための基準としてはインターネットプリンティングプロトコル(IPP)が用いられています。ラインプリンタデーモン(LPD)、サーバーメッセージブロック(SMB)、AppSocket(別名:JetDirect)といったプロトコルも機能限定でサポートされています。CUPSを使えばネットワークプリンタのブラウジングができるようになったり、PostScriptプリンタ記述(PPD)ベースの印刷オプションが使えるようになったりすることから、現実世界での印刷もサポート対象となっています。