起動可能なSDカードを作る

SDカードにはbootとrootfs用の2つのパーティションを作る必要がある。

SDのパーティション設定方法 手動

下記を参照。

Create a Bootable MicroSD Card <http://gumstix.org/create-a-bootable-microsd-card.html>

SDのパーティション設定スクリプト

上記は複雑な手順なので、mkcard.shを使ってもよい。

A script for partitioning/formatting a bootable SD/microSD card | OMAP
<http://www.sakoman.com/OMAP/a-script-for-partitioningformatting-a-bootable-sdmicrosd-card.html>

mkcard.shが上手くいかない場合はmksdcard.shでboot可能なSDを作り、そのSDカードの内容を上書きする方法もある。

Downloads <http://www.sakoman.com/category/8-gnome-daily-builds-r13.html>

$ sudo mksdcard.sh /dev/sde overo console
/dev/sdeはSDカードのデバイス名。 このコマンドは、overo用のconsoleイメージを展開する。

一番最初の起動時、FLASH設定領域消去

起動直後のU-BootでENTERして、コマンド入力モードにする。 FLASHの設定領域を消しておく

$ nand erase 240000 20000

SD作成後にやること

SDで起動したOveroにシリアルコンソールでログインして、下記の作業を行う。

eth0を有効にする

設定ファイル

/etc/networking/interfaces
を編集する。
#auto eth0
#iface eth0 inet dhcp
上記2行のコメントを外して、下記コマンドでネットワークを再起動する。
# /etc/init.d/networking restart

opkg feedサーバーの設定

Gumstixのサーバーだとnfs-utils-clientパッケージが無いので、opkgがsakomanのサーバーを見るようにする。 設定方法はこちら

nfsクライアントインストール

インストール方法はこちら

nfsマウントスクリプト

開発用ホストをNFSクライアントでマウントするためのスクリプトを作る。 開発用ホスト側では、NFSサーバーが動作していて開発用のディレクトリのエクスポート設定が終わっている必要がある。 以下の例では、開発用ホストのユーザーディレクトリを"/home/ntaka"、IPアドレスを192.168.1.24としている。

Overoで/home/rootにmという名前で下記の内容のスクリプトを作っておく

mount -n -o nolock -t nfs 192.168.1.24:/home/ntaka /home/ntaka
# cd /home/root
# chmod u+x m
NFSのマウントポイントを作っておく。
# mkdir /home/ntaka

プログラムのコピー

データ収録プログラム scilog、SPI通信ドライバ spike-adを開発用ホストからOveroへコピーする。

# mkdir -p /usr/local/bin
# cd /home/root
# ./m
# cd /home/ntaka/scilog
# cp scilog/scilog /usr/local/bin <-データ記録プログラム
# cp spike-ad/spike-ad.ko /lib/modules/3.0.0 <-SPIドライバ
この例では、開発用ホストのプログラムがあるディレクトリを /home/ntaka/scilog としている。

プログラム起動設定

下記3つのスクリプトをダウンロードして配置する。

  • 起動スクリプト /usr/local/bin/mystart
    • AD用SPIドライバspike-adのロードとデータ収録プログラムscilogの起動をしている。
  • 停止スクリプト /usr/local/bin/mykillall
    • AD用SPIドライバspike-adのアンロードとデータ収録プログラムscilogの停止をしている。
  • 起動設定ファイル /etc/rc5.d/S60start
    • mystartをS60startから呼び出している。