ファイルマネージャはファイルシステムと連動したユーザーインターフェースを提供するプログラムです。
ファイルを扱うもっとも一般的な操作は、作成、開く、編集、一覧、印刷、実行、リネーム、移動、コピー、削除、検索して探す、そして属性・プロパティ・パーミッションの変更です。
ファイルの集まりを表示する典型的なスタイルは階層構造です。
ファイルマネージャによっては Web ブラウザに触発された仕様を含んでいます。「進む」や「戻る」といったボタンが組み込まれているのです。
Puppy Linux 525 が採用しているファイルマネージャは ROX です
ROX は軽快でユーザにとって使いやすいデスクトップで、ドラッグ&ドロップを多用します。そのインターフェースはスタートメニュー・ウィザード・ドルイド(一部のオープンソースでの呼び名)の下にファイルシステムを隠そうとするのでなく、「全てがファイル」という伝統的な Unix の視点に従ってファイルマネージャ、あるいはファイラを中心に動作します。その目的は、うまくデザインされてはっきりとした存在感を持つシステムを作ることです。ROX のスタイルは、全部入りの大きなアプリケーションを作る代わりに複数の小さなプログラムを用いるということを優先します。
Windows Explorer のようなプログラムを使った後では、ROX は慣れるまで少し時間がかかるかもしれません。ですが、使い方を理解した時の素晴らしさのためにも粘ってみてください。
ROX の簡単な使い方は、2つ開くことです。そうすればその2箇所で簡単にドラッグ&ドロップをすることができます。ドラッグ&ドロップする際に、コピー・移動・相対リンク・絶対リンクのどれを行いたいのか尋ねられるでしょう。
ファイル(1つであれ複数であれ)を指定したりハイライトするやり方は少しトリッキーです。ファイルの植えにカーソルをのせて左クリックをすると、ファイルを実行したり JPG ファイルの場合はデフォルト画像ビューアでそれを開くといった動作につながります。この場合にはマウスカーソルを近くに(ファイルの上ではなく)置いて、左クリックを押したままコピーしたいファイルの上へとカーソルを移動させ、マウスのボタンから指を離す必要があります。さて、ファイルがハイライトされたので、別の場所へとドラッグ&ドロップできます。右クリックをすることで、ファイルの削除などの別のオプションも選べます。それらを1度に1ファイルずつ消すこともできますし、「Quiet」をクリックすることで選択したファイル全てを1度で消すこともできます。
ROX の実に素晴らしい拡張機能に興味をお持ちでしたら、Right-clicks をインストールしてください。ファイルかディレクトリの上にマウスカーソルがある時ならいつであれ、右クリックでたくさんのメニューオプションを得られるでしょう。出てくるオプションはファイルタイプに依ります。
ROX デスクトップについてさらにヘルプを読みたいのであれば、ここを参照してください。