[prime-dev: 446] Primeを用いた意思伝達ソフトの紹介

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Hiroyuki Mabuchi hiroy****@nifty*****
2004年 9月 13日 (月) 16:02:14 JST


はじめまして。大阪の馬渕と申します。4月からこのMLは拝読しておりましたが、
ようやっとキーを叩くに到りました。

さて、現在Primeを利用したRubyアプリを開発しています。アプリの内容は「重
度障害者用意思伝達ソフト」です。「そりゃなんじゃい?」という声も聞こえて
きそうですが、もしホーキング博士がテレビに出ておられるのを見たことがあり
ましたら、思い出してみて下さい。ALS(筋萎縮性側索硬化症)を患われ、声を出
すことも筆談することも出来ない博士が「話す」ことや「書く」ことの手段とし
て使っておられるのが「意思伝達装置」です。ひとつの押しボタンスイッチやタ
ッチスイッチ、まばたきスイッチなどを操作することにより画面の文字盤から文
字をひとつひとつ拾い、文章を組み立てていきます。

日本語対応の意思伝達ソフトの場合、いかに少ないスイッチ操作で効率よく文章
を組み立てていけるかが、ご使用者の方の負担の軽減につながります。そこで、
かつてPOBoxを用いた意思伝達ソフトも開発されいます。
(「弾話」http://at.a-brain.com/danwa/)

私の本職は福祉機器の供給事業者で、意思伝達装置も数多くお納めさせていただ
いてきました。その中で、

  ・大切な装置であるのに、Windowsベースの意思伝達装置は「止まる」。
  ・私のような供給事業者は少ないため、全国的にはサポートは多くのボランテ
    ィアさんに支えられているが、多くの意思伝達装置は高額なためにボランテ
    ィアさん自身が自分の環境に導入できない。
  ・主要な意思伝達装置はどんどんと高機能になり、高齢で発病したALS患者さ
    んらが高度な機能に「置き去り」にされて使えなくなっている。
  ・多くの意思伝達装置が高額なため、私のような供給事業者が本来もっともじ
    っくりと取り組まなければならない「操作スイッチ」に手をかけらない状況
    がある。

ことに不満を持っていました。それなら、「いっそのこと自分で「好き勝手」で
きる意思伝達ソフトを作ろう。(ボランティアさんのためにフリーソフトとして
公開し、私自身は操作スイッチの適合と全体のサポートでしっかりと利益をいた
だけるように図ろう。)」と考え、昨年末から少しずつ書き始めました。

現在は未だ人にお見せできるレベルまでは出来ていませんが、今年中にもモニ
ターの方に使っていただける段階にしようと考えています。

さて、長い紹介になりましたが、具体的にPrimeのRubyクラスの使い方でお伺い
したく存じますので、次のメールに続けます。(スレッドは分けますね。)

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馬渕広行@コミル
私用mail  :hiroy****@nifty*****
仕事用mail:mabuc****@mbc*****
http://www.comil.jp/



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