本件の確認のために XHTML 1.1 でマークアップしたテストケースを作りました。
https://dl.dropbox.com/u/62564469/nvdajp-ti30676-ruby-test.html
下記のサイトでバリデーションしています。
http://openlab.ring.gr.jp/k16/htmllint/htmllint.html
IE10 と Chrome でルビとして表示されることを確認しました。また Chrome では括弧と閉じ括弧がレビュー対象外になる(RPタグを解釈している?)ようです。
本件はブラウザと NVDA が協調して行う処理なので、ブラウザごとに NVDA にどういう情報が見えているかを調べて、ルビというマークアップが NVDA に認識されているなら、それをどう操作可能にするか検討することになります。
下記のご要望がありました。本チケットと重複する内容と思われるのでこちらに引用します。
ルビがふってあるページを読むと、 NVDAはルビと漢字を両方読むので、聞きづらい。 ルビだけを読むようにするか、 または、「ルビだけを読む」「ルビと漢字を読む」「漢字だけを読む」 の選択が出来るような設定を作ってもらえないか?
W3C が世界標準の規格として勧告しているマークアップ言語のうち XHTML1.1 から、難読文字にふりがなを付ける為の ruby 要素が仕様として定められています。 XHTML1.1 Technical Reports : http://www.w3.org/TR/2001/REC-xhtml11-20010531/
例えば、次のように XHTML1.1 でマークアップすると <ruby><rb>就職</rb><rp>(</rp><rt>しゅうしょく</rt><rp>)</rp></ruby>に<ruby><rb>向</rb><rp>(</rp><rt>む</rt><rp>)</rp></ruby>けた<ruby><rb>準備</rb><rp>(</rp><rt>じゅんび</rt><rp>)</rp></ruby>をしたい
Internet Explorer では 「就職」の上には『しゅうしょく』 「向」の上には『む』 「準備」の上には『じゅんび』 とルビ(ふりがな)が付きます。
Mozilla Firefox では、漢字の上にはふりがなが付かない仕様になっているようですが、その代わりに 「就職(しゅうしょく)に向(む)けた準備(じゅんび)をしたい」 というように rp 要素で指定した記号で囲まれたルビが、漢字に続いて表示されます。
このようなタグづけのあるページでは NVDA が漢字とルビの両方を読み上げています。 例えば前述の例であれば「シューショク カッコ シュウショク カッコトジ ニムカイ カッコ ム カッコトジ ケタジュンビ カッコ ジュンビ カッコトジ ヲシタイ」という読み上げになります。
そこで、検討を提案します。 * まず確認事項として NVDA が ruby タグやその関連タグにも対応しているのか? * もしも ruby タグに対応しているとしたら rt 要素の中身(ルビテキスト)だけ読み上げるようにはできないのか? * もしも ruby タグやその関連タグに NVDA が対応していないとしたら NVDA の仕様をルビ対応にできないのか? * W3C が世界標準の規格として勧告しているマークアップ言語なので、本家版から改善されるのが望ましいと思われる。
色々なユーザーがいることを考えて rt 要素の中身(ルビテキスト)だけ読み上げるのか rb 要素の中身と rt 要素の中身の両方を読み上げるようにするのかを設定などで選べるようにしても良いかと思います。