マスカットは Web ブラウザ上で動作する Ajax リッチクライアントアプリケーションの開発を支援するためのフレームワークおよび統合開発環境です。マスカットプロジェクトではこれらのソフトウェアの開発成果をオープンソースで公開しています。
【変更点】
前のバージョンからの主な変更は以下の通りです。
・画面遷移機構を実装
- transition.xmlを記載することで、画面遷移を制御できます。
※詳細は、チュートリアルをご覧ください。
(チュートリアル>画面遷移機構)
・認証機構を実装
認証機構を使うことで、認証が通らない場合、処理を実行させないようにできます。
・新たに4つのコンポーネントを追加
- menuコンポーネント
- screenコンポーネント
- confirmDialogコンポーネント
- endDialogコンポーネント
※詳細は、リファレンスをご覧ください。
(リファレンス>レイアウト定義XML)
・eventタグにconfirmDialogとendDialog属性を追加
confirmDialogとendDialogを呼び出す際に設定する属性です。
イベント定義XML例(dialogDemoから一部抜粋):
<component id="btn3">
<event id="onclick" confirmDialog="pmExpr" endDialog="edExpr" type="local"></event>
</component>
※詳細は、sample-JavaEEのcontents「dataBindingDemo_e.xml」を参照してください。
・textコンポーネントのdatatypeにDAとDTを追加しました。
- datatype="DT": YYYY-MM-DDT00:00:00
- datatype="DA": YYYY-MM-DD
【リクエスト対応】
トラッキング - Feature Requestsの以下の項番に対応しました。
・9890 Mask@IDEのTree表示について
概要:ツリー表示タブでノード名をname属性+コンポーネントのタイプに変更しました。
・9519 空データをgridに読み込ませるとgridがクリアされない
概要:グリッドにマッピングする際、データ0件の場合に、gridがクリアされるようになりました。
・9957 バリデーションについて
概要:バリデーションを一括でチェックできるよう変更しました。
・9290 JavaScript変数のマッピング(in)について
概要:inに未定義のjavascript変数を定義すると、エラーとし処理は中断されるようになりました。
・9312 Gridから送信電文へのマッピングについて
概要:gridの単一選択と複数選択を問わずに、階層はnodeとchildNode属性定義で決定するよう変更しました。
イベント定義が、
<source obj="myGrid" node="rows" childNode="row">...</source>
の場合、
送信電文例:
<rows> <----node属性が定義されていない場合この階層はない
<row> <----childNode属性が定義されていない場合この階層はない
<name>....</name><id>...</id>...
</row>
<row>
....
</row>
</rows>
【バグ対応】
トラッキング - Bugsの以下の項番に対応しました。
・9968 gridクリック時のバグ
概要:特定のレイアウト定義でグリッドをダブルクリックすると、複数の消せないチェックマークが入るバグに対応しました。
・10067 レイアウトの表示順序
概要:特定のレイアウト定義で、表示順序が誤っているバグに対応しました。