Linuxカーネルに関する技術情報を集めていくプロジェクトです。現在、Linuxカーネル2.6解読室の第2章までを公開中。
iノードにはファイルの管理情報(ファイル名以外の全ての情報)が納められている。基本的な仕組みは伝統的なUNIXとほぼ同様である。ここで言うiノードとは、物理的なディスク上に配置されたiノードのキャッシュとして利用されるメモリ上のiノードである。
linuxのiノードは最近のUNIXでvノード(virtual node)と呼ばれているものに相当する。様々な種類のファイルシステムのファイルを扱う必要があるため、iノードを仮想化したものである。iノードに対する操作は、そのファイルが存在するファイルシステム毎に異なっており、iノード(ファイル)操作方法はそれぞれのiノードのi_opに登録されている。また、iノード構造体の下半分は、unionとなっておりファイルシステム固有のデータが格納可能となっている。
ファイル構造はファイルシステム毎に異なっており、このファイル構造情報はiノードunion領域に存在する。
ext2fsではこの領域にファイルを構成するディスクブロックの配置情報を保持している。
(NIS)HirokazuTakahashi
2000年06月11日 (日) 22時29分57秒 JST1
[ページ情報]
更新日時: 2008-08-27 14:45:47, 更新者: hiromichi-m
[権限]
表示:無制限, 編集:ログインユーザ, 削除/設定:メンバー