ユーザーインターフェースはどのようであるべきか、一般論になりますが、指針として書いておこうと思います。
UIは目的を達成するための困難をできるだけ軽減するように作られるべきです。ドローツールの目的は、イラスト(のファイル)を作成することです。各ツールは、この目的に沿って適切にアクセスできるようにする必要があります。
イラストを作成する作業はいくつかの手順に分けられます。手順は人によって異なると思いますが、ここでは以下のようなものを想定します。
行っている作業に応じて必要なツールは異なるので、それぞれに対して最適になるようなUIを用意すべきです。ただし、操作が混乱しないような配慮も必要です。
機能を並べる順番は、作業順通りになっていると分かりやすいと思います。特にデフォルトは大切です。例えば、新規作成直後に選択されているツールが虫眼鏡だったら、それだけで嫌になります。また、ツールを探すときには作業順よりも分類順の方が分かりやすいと思います。ツールの区分は分類ごとで、配置は作業順になっていれば良いでしょう。
ツールは、より小さな目的を簡単に達成するために作られます。本質的にはメモ帳の機能だけでイラストを作成できますが、実際にそれを行うことは困難です。そこで、線を引いたり色を塗ったりするツールを作ります。それに線を修整するツールがあれば、一通りGUIでイラストを作成できるようになります。この発展として、ベジエ曲線、渦巻き、多角形、楕円を描くツールなどが作られます。
こうしてツールを増やしていけば、イラストを簡単に描くことができるようになります。しかし、それらのツールを使いこなせなくてはいけません。下手にツールを増やすと、作業領域を狭くする結果になったり、基本ツールの場所も分からない事態にもなります。そこで、アクセスしやすい数にツールを絞る必要があります。問題は、この数はどの程度なのかですが、これは使っているインターフェイスによります。
ドローツールを用いるのに、独自のインターフェイスを用意できるのであれば、環境の差を気にする必要はありません。しかし、そんなものを用意するわけにはいかないので、ある程度インターフェイスの差を考慮する必要があります。
入力機器にはポインティングデバイスとキーボードが考えられます。その詳細は各項目で考えます。
出力機器はディスプレイが中心になります。このディスプレイの解像度は様々で、VGA程度からWUXGA程度(あるいはそれ以上)と、かなり幅があることが予想されます。また、高解像度であっても、画面全体を占有できるとは限りません。このような解像度の差を吸収できるような方法を考える必要があります。この問題についてはウィンドウの項目で扱います。
これらを踏まえた上で、どのような形でツールを提供するか、ツール一般の項目で扱います。