gdbで動作させるの表示
ファイル情報- カテゴリ(タグ)
- ルート
- ファイル名
- gdb-run.html
- 最終更新
- 2002-10-08 02:03
- 種類
- HTML
- 作成者
- 佐藤 嘉則
- 概要
- gdbのシミュレータを使って、uClinux-2.4を動かす方法です。
- 言語
- 日本語
- 翻訳する
uClinux-2.4カーネルをGDBシミュレータで動かす
uClinux-2.4.xカーネルを、GDBのシミュレータで動かすための手順です。
事前の準備
h8300-elf Toolchainが必要です。
Project Documentation
の"h8300-elf toolchain"を読んで、gcc/binutils/gdbを作ってください。
gcc/gdbのパッチは必須です。
カーネルの構築
gdbの制限により、rootdiskのイメージをカーネルにリンクする必要があります。
genromfsで作成したromdiskのイメージをh8300-elf形式に変換して、
rootimage.oという名前でトップディレクトリに配置してください。
make cleanで削除されるので、注意してください。
セクション名は、arch/h8300/platform/h8300h/generic/rom.ldを参照してください。
準備が出来たら、通常の手順でカーネルを作ってください。
コンフィグレーション時、以下の項目を"y"に設定してください。
- CONFIG_BOARD_GENERIC
- CONFIG_H83007
- CONFIG_ROMKERNEL
- CONFIG_GDB_EXEC
CONFIG_GDB_MAGICPRINTを"y"に設定すると、
printkの出力にgdbの標準出力サービスを使います。
makeする時、ARCHとCROSS_COMPILEの指定を忘れないようにしてください。
普通は、"ARCH=h8300 CROSS_COMPILE=h8300-elf-"です。
実行する
以下の手順で実行してください。
- ターミナルを二つ用意してください。gdbとシリアル端末で使います。
- $ h8300-elf-gdb linux で、gdbを起動します。
- (gdb) target sim で、シミュレータを選択してください。
- SCI0 = /dev/pts/? と、SCIに接続された擬似端末名が表示されるので、
もう一つのターミナルで端末プログラムを起動して、
指定された擬似端末を開いてください。
例 minicom -p /dev/pts/?
- (gdb) load で、プログラムをロードしてください。
- (gdb) run で、実行してください。
- 端末プログラムから、適当に操作してください。
- 止める時は、gdbにSIGINTを送ってください。
Yoshinori Sato
Last modified: Tue Oct 8 01:59:37 JST 2002
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