TERASOLUNA Batch Framework for Java
簡易サンプルプロジェクト(APサーバ対応)導入手順

概要

このreadmeは、TERASOLUNA Batch Framework for Java 簡易サンプルプロジェクト(APサーバ対応)を導入する手順書です。
下記手順に従うことにより、簡易サンプルプロジェクトを実行することができます。

前提条件

開発環境には、あらかじめ下記のものが用意されている必要があります。
また併記されているバージョンを元に動作確認を行なっていますが、 このバージョン以外の環境で動作を制限することを示すものではありません。
また、これらのインストール及び設定の手順については、 別途Web上の利用ガイド等を参照してください。

  • JDK 5/6
  • Eclipse SDK 3.2.0
  • BEA WebLogic Server 9.2
  • PostgreSQL Database Server 8.2

Antタスク一覧

プロジェクトの「\ant」フォルダには、antタスクが記述された 「build.xml」が存在する。以下にantタスクの一覧を記述します。

antタスク説明
clean作成したwarファイル、コンパイルされたクラスファイルの削除を行う。
compileコンパイルを行う。
makeWarWarの生成を行う。
createJavaDocJavaDocの生成を行う。

プロジェクトの実行

1. ZIPファイルの展開

terasoluna-batch4j-sample-onwebapserver_(バージョン番号).zipを「C:\」直下に展開します。
・例「C:\terasoluna-batch4j-sample-onwebapserver_(バージョン番号)\」
(※)指定されたディレクトリは固定ではないため、適宜読み替えて実行してください。
ここでは、(Windows XPの)C:\に展開すると仮定し、手順を進めていきます。

2. Eclipseへプロジェクトをインポート

  • Eclipse画面にて「ファイル>インポート」を実行し、「一般>既存プロジェクトをワークスペースへ」を選択し「次へ」をクリックします。
  • 「ルート・ディレクトリーの選択」にチェックが入った状態で「参照」をクリックし、プロジェクト内容のブラウズから①で展開したディレクトリを指定します。
  • 「プロジェクトをワークスペースへコピー」にチェックが入っていることを確認後、「終了」をクリックします。

3. データベース構築

  1. 前提条件(環境により変更可能) pgAdminを起動し、新しいデータベースを作成します。
    設定項目設定する値
    名前terasoluna
    オーナーpostgres
    エンコーディングUTF8
    Template選択なし(変更なし)
    テーブル空間pg_default
  2. 「setup_for_PostgreSQL.bat」の編集 「/sql/setup_for_PostgreSQL.bat」を自端末の環境に合った値に書き換えます。
    詳細は「/sql/setup_for_PostgreSQL.bat」を参照してください。
  3. テーブルの作成 「/sql/setup_for_PostgreSQL.bat」を実行します。(Eclipseから実行不可)
    ※実行時パスの整合性のため、必ず 当該ファイルが存在するフォルダで実行してください。

4. WebLogic Server ドメイン作成

  • [プログラム]→[BEA Products]→[Tools]→[Configuration Wizard]を起動し、以下の設定でドメインを作成します。
    • 新しいドメインを作成
      設定項目設定する値
      User Nameweblogic
      User Passwordweblogic
      Confirm User Passwordweblogic
      DescriptionThis user is the default administrator.(変更なし)
    • ドメインの起動モード : 開発モード
    • JDKの選択 : BEA提供のJDKで「Sun SDK 1.5.0_XX」を選択します。
    • カスタマイズの選択 : いいえ
    • ドメインの名前と場所
      ドメイン名 : batchapsample
      ドメインの場所 : (変更なし)
      ※ここでは"C:/bea/user_projects/domains/"と仮定します。

5. データソース作成

※PostgreSqlのJDBCドライバのjarファイルへ、CLASSPATHを通しておく必要があります。
setDomainEnv.cmdを編集するか、作成したドメインのlibフォルダにJDBCドライバのjarを配置します。

  1. [プログラム]→[BEA Products]→[User Projects]→[batchapsample]→[Start Admin Server for Weblogic Server Domain]を選択し、WebLogic Serverを起動する。
  2. IEで Administration Console(http://localhost:7001/console/) にアクセスする。User:weblogic Passwd:weblogic
  3. 左メニューの[batchapsample]→[サービス]→[JDBC]→[データソース]をクリック。
  4. 左上の「ロックして編集」を押して、「新規作成」を押す。
  5. データソースを作成する。
    設定項目設定する値
    名前TerasolunaDataSource
    JNDI名TerasolunaDataSource
    データベースの種類PostgreSQL
    データベースドライバPostgreSQL's Driver (Type 4) Versions:Any
    トランザクション オプショングローバル トランザクションのサポート,1フェーズコミット(デフォルトのまま)
    データベース名terasoluna
    ホスト名127.0.0.1
    ポート5432
    データベースユーザ名postgres
    パスワードpostgres
  6. 作成した"TerasolunaDataSource"をクリックする。「対象」タブを選択し、「AdminServer」にチェックを付け「保存」をクリックする。

起動方法

1. Eclipseのランタイム設定

  1. Eclipse上で「ウィンドウ」→「設定」→「サーバー」→「インストール済みランタイム」を選択します。
  2. 「追加」→「BEAシステム Generic BEA WebLogic Server v9.2」を選択し、「次へ」をクリックします。 以下の設定を行い、「終了」をクリックします。 JRE:デフォルト JRE アプリケーション・サーバー・ディレクトリー:C:/bea/weblogic92 (インストールディレクトリにより異なる)
  3. インポートした「sample-batch_onWebAPServer」を右クリックし、「プロパティー」→「ターゲット・ランタイム」を選択します。 「Generic BEA WebLogic Server v9.2」にチェックを付け、「OK」をクリックします。

2. サーバー起動 ===  

  1. インポートした「sample-batch_onWebAPServer」を右クリックし、「実行」→「サーバーで実行」を選択します。
  2. 「サーバーで実行」ダイアログが表示されるので、以下の設定を行い、「終了」をクリックします。
    設定項目設定する値
    サーバーの選択方法手動で新規サーバーを定義
    サーバーのホスト名localhost
    サーバータイプを選択BEAシステム Generic BEA WebLogic Server v9.2
    サーバーランタイムGeneric BEA WebLogic Server v9.2
    ドメイン・ディレクトリーC:/bea/user_projects/domains/batchsample
    開始スクリプトC:/bea/user_projects/domains/batchsample/bin/startWeblogic.cmd
    停止スクリプトC:/bea/user_projects/domains/batchsample/bin/stopWeblogic.cmd
    ポート7001
    デバッグ・ポート8453
    ユーザー名weblogic
    パスワードweblogic
    構成プロジェクトsample-batch_onWebAPServer

3. 確認

Webブラウザで「http://localhost:7001/sample-batch_onWebAPServer」に接続します。

サンプルの実行手順

  1. メニュー画面の「入金データ取込」ボタンをクリックします。
  2. 入金データ取込画面の「参照」ボタンをクリックし、"sample-batch_onWebAPServer/inputfile/nyukindata.csv"を選択します。
  3. 「取込」ボタンをクリックします。 ※ジョブ状態は「job_result」テーブルを確認します。

補足 Administration Consoleからのデプロイ手順

1. WARファイルの作成

  1. Eclipseにて「sample-batch_onWebAPServer」を右クリックし、「エクスポート」→「Web」→「WAR ファイル」を選択します。
  2. Webモジュールに「sample-batch_onWebAPServer」と入力します。宛先には任意のディレクトリを指定します。 ※または、「ant\build.xml」よりmakeWarを実行します。新たに生成される「dist」フォルダの中に sample-batch_onWebAPServer.warが生成されます。

2. WARファイルのデプロイ

  1. サーバーを起動し、IEで Administration Console(http://localhost:7001/console/) にアクセスします。User:weblogic Passwd:weblogic
  2. 左メニューにある「デプロイメント」を選択し、「インストール」をクリックする。
  3. 1で作成した「sample-batch_onWebAPServer.war」を選択し、以下の設定を行い「完了」をクリックします。 ※すべてデフォルト設定のまま
    • 対象指定スタイルの選択:このデプロイメントをアプリケーションとしてインストールする
    • 全般 名前:sample-batch_onWebAPServer(変更なし)
    • セキュリティ:DDのみ
    • ソースアクセスの可能性:デプロイメントの対象に定義されるデフォルトを使用

3. TERASOLUNA Server Framework for Java(Web版)のドキュメント等について

本サンプルはTERASOLUNA Server Framework for Java(Web版)の中に TERASOLUNA Batch Framework for Javaを組み込む形のサンプルとなります。
TERASOLUNA Server Framework for Java(Web版)についての機能・アーキテクチャに ついては、お手数ですが別途 TERASOLUNA Server Framework for Java(Web版)のページより ダウンロードをお願いいたします。