Windows でのインストール

動作環境

  • PHP4.3 以上。但し、PHP5 推奨。 (現在は、PHP4 系の開発環境は用意していません)
  • Microsoft Visual C++ 2005 Express Edition 以上。

前提環境のセットアップ

Apache

Apache をインストールします。Apache のダウンロードページ から最新の Win32 Binary (msi ファイル) をダウンロードし、ウィザードに従ってインストールしてください。デフォルトのインストールで問題ありません。ここでは Apache 2.2.14 を C:\tools\Apache2.2\ にインストールしました。

PHP (Windows Binaries)

PHP の Windows Binaries をインストールします。PHP のダウンロードページ から 5.2.x の最新の installer をダウンロードし、ウィザードに従ってインストールしてください。ここでは PHP 5.2.11 を C:\php にインストールしました。

Web Server Setup では、インストールした Apache のバージョンに合わせてラジオボタンを選択します。Apache 2.2.14 をインストールしたので Apache 2.2.x Module を選択します。

php_install_web_server_setup.jpg

Apache Configuration Directory では、Apache の conf ディレクトリの場所を指定します。Apache の conf ディレクトリは、Apache インストールディレクトリの直下にあります。この場合 C:\tools\Apache2.2\conf になります。

php_install_apache_configuration_directory.jpg

Choose Items to Install では、不要なものは極力インストールしない方がハマりません。Simplate を動かすためだけの環境であれば、デフォルトのままで次へ進みましょう。

php_install_choose_items_to_install.jpg

httpd.conf の編集

PHP (Windows Binaries) インストール後、httpd.conf (C:\tools\Apache2.2\conf\httpd.conf) は、ファイルの最後に以下のような行が追加されていました。

  1. #BEGIN PHP INSTALLER EDITS - REMOVE ONLY ON UNINSTALL
  2. PHPIniDir "C:/tools/PHP/"
  3. LoadModule php5_module "C:/tools/PHP/php5apache2_2.dll"
  4. #END PHP INSTALLER EDITS - REMOVE ONLY ON UNINSTALL

このままの内容で問題はありません。

Microsoft Visual C++ 2008 Express Edition

Microsoft Visual C++ 2008 Express Edition をインストールします。VC のダウンロードページ からダウンロードし、ウィザードに従ってインストールしてください。

PHP (Complete Source Code)

PHP のソースコードを PHP のダウンロードページ から取得します。取得した tar ball を展開します。ここでは C:\src\php-5.2.11 に展開しました。

これで Simplate をコンパイルする環境が整いました。

インストール

Simplate のファイルを取得し、ファイルを展開します。以下のようなディレクトリ構成になるよう、展開します。

  1. C:\src\php-5.2.11\
  2. +---Release_TS <-- 新規作成
  3. | php5ts.lib <-- (1)
  4. \---simplate <-- 新規作成
  5. \---simplate-X.Y.Z <-- tar ball 展開
  6. | ChangeLog
  7. | config.m4
  8. | config.w32
  9. | CREDITS
  10. | EXPERIMENTAL
  11. | LICENSE
  12. | php_simplate.h
  13. | simplate.cpp
  14. | simplate.php
  15. | simplate.vcproj
  16. |
  17. +---template
  18. +---tests

ここで (1) に配置するファイルは Binary でインストールした php のインストールディレクトリ配下の dev ディレクトリからコピーしてきます。この場合は C:\php\dev\php5ts.lib になります。

simplate.vcproj をダブルクリックし、開きます。プロジェクトファイルの変換ウィザードが立ち上がった場合は、ウィザードに従ってプロジェクトファイルを変換します。

メニューバーの「ビルド」→「構成マネージャ」をクリックし、「アクティブ ソリューション構成」を「Release」に変更します。

メニューバーの「ビルド」→「ソリューションのリビルド」をクリックします。はじめて実行する場合はソリューションファイルの保存先を聞かれますが、そのまま OK で問題ありません。

ビルドが正常に完了すると Release フォルダ配下に php_simplate.dll ができあがります。この場合は C:\src\php-5.2.11\simplate\simplate-X.Y.Z\Release\php_simplate.dll です。

ビルドした php_simplate.dll を extension ディレクトリにコピーします。この場合は C:\php\ext です。ext ディレクトリがなければ作成してください。そして、php.ini ファイルに extension の設定をします。C:\php\php.ini を開き、以下の行を追加します。

  1. (途中省略)
  2. ; Directory in which the loadable extensions (modules) reside.
  3. extension_dir = "C:\tools\php\ext\"
  4. (途中省略)
  5. [PHP_SIMPLATE]
  6. extension=php_simplate.dll

これで Apache を再起動すれば完了です。

動作確認

  1. <?php
  2. phpinfo();
  3. ?>

上記内容のファイルを C:\tools\Apache2.2\htdocs\phpinfo.php として保存し、ブラウザから http://localhost/phpinfo.php にアクセスし、以下のような情報が出力されていれば OK です。

simplate supportenalbed
VersionX.Y.Z