[Fswiki-dev] Re: 4.0 ここまでのまとめ

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Hiroaki Sakuma hiroa****@sakum*****
2005年 3月 27日 (日) 21:03:46 JST


佐久間です.


> 「XML→PDF」という話題ですが、ここでいうXMLはどのようなXML文書でしょう
> か?『「XML→PDF変換エンジン」が求める独自書式のXML』ということですと、現
> 在使っているPDFJを代替品に入れ替えるという以上の意味は見出せず、汎用的と
> はいえないと思います。

独自書式のXMLというのが,まずXMLの概念としておかしいと思うのですが,XMLとい
うのはそれ自体が規格であり,XMLで書く,というのはHTMLで書く,と同じレイヤー
の話です.
XML自体は意味を持たず,単なるデータに過ぎないので,これをどう使うか,という
のは外にあるXMLエンジンが考えることです.


> また、FSWiki独自で、Wiki文書用XML書式を開発しようという話題でしたら、そ
> れはもう少し慎重に考えたほうがいいと思います。(独自すぎるなら結局意味を
> なさない=Wikiテキストで十分なような)

例えば,XML + XSLT -> XHTMLという生成は,XMLというデータを,XSLTというスキー
マにより,XHTMLを生成する仕組みですが,同様にXMLというデータから,PDFを生成
するスキーマを書くだけなので,将来的な拡張はスキーマのメンテで済みます.
XMLというのは,まさにこういう用途のために提案されている規格であり,速度面で
難がありますが,データの汎用性という意味では現在選択できる最も現実的な解だと
思います.

Wikiテキストのままであるデメリットは汎用性を考えていない点で,Wiki文法から他
の形式へのコンバートは常に専用のエンジンが必要で,Wikiのデータを活用する限り,
メンテし続ける必要があります.
# スキーマを使って他の形式を出力するための機構(プロセッサ)はたくさん開発され
# ていますし,今後もXMLの普及とともにメンテされていくと思います
# メジャーなところでは,Operaなどのブラウザがスキーマを直接処理できるように
# なれば,プロセッサのことすら考えずに済むようになります


> これがXHTML(1.1あるいは1.0 strict)ということでしたら、大いに賛成です。
> XHTMLは十分XMLですからね。ただし、ルーズなマークアップではいけないので、
> 妥当性を確保できる仕組みは必要でしょう。
> そこでの最大のポイントはプラグインにあるかと思います。プラグインが作る
> HTML(の断片)をそのまま受け入れる現在の仕様は、セキュリティ面でも脆弱性
> を産む温床になりえるなど、改変する意義は大きいと思います。

XML -> XHTMLは可能ですが,XHTML自体は汎用性が無いので,XMLと同等に扱うには障
害が多いです.
もちろん,XHTML自体がXMLですから,"FSWikiのXMLデータ=XHTML"という形を取り,
XHTML -> PDFといった処理も可能でしょうが,XHTMLの規格が変わった場合,追従し
ていく必要が残ります.


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Sakuma,Hiroaki
 hiroa****@sakum*****



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