DSM Add-In for Enterprise Architect

DSM Add-In for Enterprise Architectは、UMLツールのEnterprise ArchitectDSM(Dependency Structure Matrix)を出力する機能を追加するAdd-Inです。 DSMは、要素間の依存関係を整理分析するための手法です。Enterprise Architectでは、関係マトリックスという要素間の接続をマトリックスで表示する機能があります。DSMは、この関係マトリックスとほぼ同じものです。

DSM Add-Inの役割

Enterprise Architectの基本機能である関係マトリックスがあるのに、なぜわざわざAdd-Inを作るのでしょうか?

Enterprise Architectの関係マトリックスでは、いくつか出来ないことがあるからです。 DSMを使って、依存関係の分析をする際にほしい機能で、Enterprise Architectにはない機能を列挙します。

  • 複数種類の依存関係を1つのマトリックスに出力する機能
  • パーティショニング機能
  • ティアリング機能

これらのEnterprise Architectがオリジナルで提供しない機能を補間するためのAdd-InがDSM Add-Inです。

DSM Add-Inの機能

DSM Add-Inの機能の詳細は、機能詳細ページを参照のこと。

DSM出力

DSM出力機能は、DSM Add-Inの中心機能で、DSMをCSVファイルの形で出力します。

DSM出力される依存関係は、以下のとおりです。ノートリンクのような、設計の分析に必要ないと考えられる依存関係はDSMとして出力されません。

  • 関連(Association)
  • 汎化(Generalization)
  • 集約(Aggregation)
  • コンポジット集約(Composit Aggregation)
  • ネスト(Nest)
  • 実現(Realization)
  • シーケンス(Sequence)

パッケージDSM(クラス)

指定したパッケージの中のすべてのクラスの依存関係をDSMとして出力します。 パッケージ内に複数のクラス図が存在した場合でも、すべてのクラスを対象に出力してくれるため、大きなモデルを複数のクラス図で記述しているような場合に有用です。

パッケージDSM(オブジェクト)

指定したパッケージの中のすべてのオブジェクトの依存関係をDSMとして出力します。 パッケージ内に複数のシーケンス図やコミュニケーション図などが存在した場合でも、すべてのオブジェクトを対象に出力してくれるため、依存関係の見逃しがありません。

ダイアグラムDSM(クラス)

指定したダイアグラム内に記述されているクラスのみを使って、DSMを出力します。ダイアグラム限定で、依存関係を分析したい場合に利用します。

ダイアグラムDSM(オブジェクト)

指定したダイアグラム内に記述されているオブジェクトのみを使って、DSMを出力します。ダイアグラム限定で、依存関係を分析したい場合に利用します。 パッケージDSM(オブジェクト)と異なり、同じオブジェクトであってもシーケンス図とコミュニケーション図で異なる依存関係を記述しているような場合、指定されたダイアグラム上に記述されている依存関係しか出力しません。

パーティショニング機能

T.B.D.

ティアリング機能

T.B.D.

DSM Add-Inの開発

リポジトリ構成

ソースコードのバージョン管理は、Subversionを利用しています。 DSM Add-Inのリポジトリ構成についてはリポジトリ構成を参照してください。

開発ロードマップ

機能追加、バージョンアップの予定、予想、妄想は開発ロードマップを参照してください。