ClamAV をソースからビルドしているユーザに代わって、ダウンロードからインストールまでを自動的に行うコマンド clamav-update を中心に、Mac OS X 用のシステム起動項目、UNIX 系 OS 一般用の定期スキャン用コマンドや clamd 簡易シェルなどを開発しています。
ClamAntiVirusDaemon 1.1 では、ClamAV 0.90 用の clamd.conf のサンプルを同梱するとともに、当プロジェクトの clamav-update 2.x による自動アップデート用の設定ファイルを追加しました。
また 1.0.x にあった幾つかの問題も修正されています。例えば、clamd を終了させるために以前はプロセスを強制的に終了させていましたが、安全な終了のために clamd へ SHUTDOWN 指示を出すようにしました。これは clamd が本来意図している終了のさせ方ですが、Linux の rpm などパッケージ化された ClamAV で同様の措置を行っているものはあまり無いようです。
更に、このバージョンから dmg ファイルを作成するためのソース一式のアーカイブファイルも提供することにしました。Xtool がインストールされた Mac OS X に管理者権限を持つユーザで以下の手順で dmg ファイルを作成できます。
1. アーカイブを解凍する。
ClamAntiVirusDaemon ディレクトリができます。
2. ターミナルでその ClamAntiVirusDaemon ディレクトリへ移動する。
3. bash がシェルでない場合は bash を起動する。
次のステップは bash 用です。
4. PATH=/Developer/Tools ./build.sh
5. パスワードが訊かれるのでログイン時のパスワードの入力する。
これはパッケージ作成を root で行う必要があるため、内部で sudo を使用しているからです。
以上で 1 でできた ClamAntiVirusDaemon ディレクトリに dmg ファイルが生成されます。
clamd.conf
・ClamAV 0.90 用に書き換え。
ClamAntiVirusDaemon.pkg
・ID を jp.soourceforge.clamav-update.ClamAntiVirusDaemon に変更。
・stop 時に kill ではなく SHUTDOWN コマンドを clamd に送信するように変更。
・clamd.conf に PidFile を設定していたときに clamd が警告をログに出力するのを抑制。
・clamd.conf に PidFile が設定されていないとき start 指定で clamd を多重起動しようとする不具合を修正。
・アップデートではなくインストール時に ID が異なる以前のバージョンを /Library/Receipts/ から削除するようにした。
ClamAntiVirusDaemon-update.conf
・新規追加。