[Anthy-dev 3732] Re: 新開発体制について

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NIIBE Yutaka gniib****@fsij*****
2010年 5月 31日 (月) 11:29:55 JST


議論の提示ありがとうございます。聞かれたら応えるという感じの
進め方になってしまってもうしわけありません。

g-hal****@fenix***** wrote:
> (1)
>  現状を要約しますと
> 「g新部氏 と ikunya氏 で話し合いの末、
> メンテナが ikunya氏から g新部氏に交代した」
> という解釈で宜しいでしょうか。

この表現は実際とだいぶニュアンスが違います。

僕が本体の開発が止まっている現状を憂慮し開発を始め、メンテナとして立っ
た、というつもりです。

今回の開発の開始について、Anthy の新規開発の保守について僕が連絡をした
のは、野首さん、いくやさん、山根さんです。関連で羽鳥さんと戸村さんです。

いくやさんからの回答で、技術情報(Ubuntu 関連で出すことを予定していたパッ
ケージについて)を教えてもらいました。が、僕が本体を含めた開発をすること
は、いくやさんからの依頼、もしくは積極的意志ではありません。この進め方
がうまく行かなかった場合の責はひとえに僕にあります。

> (2)
> と述べておられますが、具体的な方針は如何様でしょうか
> (保守のみ行うのか、テコ入れ程度は行うのか、
> 大掛かりな機能追加も行うのか、等)。
> 
>  参考までに、anthy-9100 以降の方針は以下の通りだったらしいです
> ([Anthy-dev 3567])。
> ・大きな変更は加えません
> ・加える変更は基本的にパッチのみです
> ・気づいた点があれば、独自の変更点も加えます
> ・リリース時期は不定です

* 変更は必要に応じてやっていきたいと考えています。


* 貢献者からの変更は、元にした版を示してもらい差分をもらえれば、
  repository に入れて開発者の方々が参照できるようにします。必ず希望どお
  りに master に merge できるかどうかは状況次第だと思います。


* リリースは利用者が優先でしょうか。間接的ですが、利用者につながる
  Debian/Ubuntu の packaging の都合などが優先されると思います。Ubuntu
  が時間を区切ったリリースをやっているので、これに引っ張られることがあ
  るでしょう。


* ソフトウェアとして改善したいと考えています。具体的には、9年前からの件ですが、

   - エラーが起きても利用者になにも知らせないで進むような code は困る
   - 文字列リテラルで日本語は止めたい
   - 謎の意味不明定数 ページサイズの 2048などは再検討
     + システム辞書のアラインメントの 64 も
   - システム辞書の MAP_SHARED はなしでしょう

  というところです。


* 希望: 仮名漢字変換のソフトウェアとして参照実装になるようなものに、具体的には、

   - データ構造を整理
   - 外部ファイルのフォーマットを整理
     + システム辞書を機種独立にする意義が今となってはわからない。
   - ユニットテストを全部にとはいかなくても、もう少しどうにかならんかいな。
   - GSoC で追加されたコーパスの処理について、もう少しちゃんとする必要ないですか。
     + 少なくとも現状のコーパスだけでは困るでしょう。
     + 単語のハッシュ値が同じだと同様の扱いを受けるのはいいんですか?
   - 辞書/コーパスと仮名漢字変換の実装の関係を整理/分離

  となるといいなぁと考えています。

* 自由ソフトウェアとして改善したいと考えています。具体的には、

   - リポジトリの公開
   - 変更に対しては ChangeLog を書く
   - Distribution との連携
   - 関連ソフトウェアとの連携
   - 情勢を鑑みて、日本語のためのソフトウェアといえども、外国の方の参加が容易なように

  を考えています。

* Anthy が提供する機能を確認し、明確化したい、と思っています。具体的には、

   - libanthyinput は止めませんか、あるいは canna コンパチにして canna
     に引導を渡せるように再検討する???
     + scim, ibus も使わないですよね
   - ほとんど保守されてこなかった Emacs 関係の .el はどうしましょう。

  などを考えています。


> (3)
>  本質ではありませんが、sourceforge.jp の git における、
>> sf.jp に試験的に田畑さんが置いた Git repository が使えないので、
> の「使えない」の意味(意図)が判らないので教えて頂けないでしょうか。
> 他のオープンソースを開発する際の、
> サービスの選択の為の参考情報の意味も含めまして。

誤解を与えてしまったようですみません。sf.jp のサービスに関して文句を行っ
たり、批判するものではありません。

sf.jp の Git repository のサービスが始まる以前の 2005/2006 年くらいのこ
とですが、田畑さんがsf.jp に置いたリポジトリがありました。

これではじまるやつ -->
-----------------
commit 3fb070eb8a77c1aa403055e8a0fc9f1363285ad1
Author: Yusuke TABATA <yusuk****@local*****>
Date:   Tue Aug 30 23:29:31 2005 +0900

    Initial commit
-----------------

これから派生して KMC (京大マイコンクラブ)に吉田さんが置いてたのもありま
した。僕は当時、吉田さんのところから clone していじってました。

今回、見たところ、KMC にはなくなってました。sf.jp のものは、clone する
とエラーになる状態(で clone できない)になってました。

もともと試験的だったものですし。

> (4)
>  ikunya氏がリリースしたらしい、
> Ubuntu GNU/Linux 専用の「anthy-9100i-rcの前」の版が
> 新リポジトリの tags には入っていない模様ですが、
> 扱いはどうなるのでしょうか。
> 
> 参考:
> http://blog.goo.ne.jp/ikunya/e/6425242f371b3b8dec50683d56b592d9
>  「テスト版Anthyもリリース」2009年11月28日 20時51分42秒
> http://blog.goo.ne.jp/ikunya/e/347d234eda753e4f51713b9edfb85bf8
>  「anthy, ibus-anthy, sylpheed, jdのアップデート」2009年12月08日 21時25分11秒

repository は、snapshot.debian.org にあったファイルを突っ込んで作ったも
のです。現時点では、Ubuntu 関連のファイルはひとつも入っていません。

まずは、いくやさんから提示を受けたものを repository に 9100h から派生す
るブランチに入れたいと思います。

必要性に応じて、時間があれば、過去の他のものも対応するバージョンのブラ
ンチに入れてもいいと思いますが、優先度は低いと考えてください。


> (5)
>  リリースを予告されました anthy-9200 は、
> これまでの anthy の命名規約に従っていないと思われます。
>  各種問題の修正のみならば、たぶん 9100i、
> 9100直系の試験版なら、たぶん 911048、
> 新シリーズにつながる変更を含む試験版なら、たぶん 12514、
> 新シリーズにつながる変更を含む安定版なら、たぶん 12500、
> になるのではないかと思われます。
> # 2010年5月15日を、新版の基準日としてのカウント値。

どうもご指摘ありがとうございます。

では、6月で 126XX で行きましょうか。

しばらくしたら(2-3年)、この命名規約も外部の方には分かりにくいので、要検
討でしょうか。

この規約はソースの配布の中の説明に入っているといいですか。入れない方が
いいかなぁ、あまりに非標準だし。
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