[tradic-dev 15] 検索用ユーザインタフェース(web)

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Kenji Inoue kenz****@oct*****
2004年 11月 7日 (日) 18:27:18 JST


井上です。

5. web

5-a. ポータルサイト系

webブラウザで検索できる辞書は数多くありますね。例えばポータルサイト系では,

 * goo辞書 <http://dictionary.goo.ne.jp/>
 * excite <http://www.excite.co.jp/>

などなど。exciteなんかはページ丸ごと翻訳できたりもします。

 * excite翻訳 <http://www.excite.co.jp/world/>

5-b. 訳してねっと

面白いのが,

 * 訳してねっと <http://www.yakushite.net/>

これも文書単位で翻訳する翻訳エンジンなんですが,辞書をユーザが登録することができる仕組みになっています。
それでユーザ辞書を用いて翻訳することができます。

そのユーザ辞書なんですが,これは参考になるので見ておきましょう。
まず辞書は複数ユーザで共同して作成・編集することができます(webブラウザで)。

それから辞書が分野別にカテゴリ分けされています。カテゴリは階層化されていて,木構造のようです。
実際には,

                               一般用語
                                   |
                     +-------------+------------+-------------+
                 社会科学     コンピュータ   スポーツ        ...
                                   |
                       +-----------+----------+-------------+
                 ハードウェア     OS    プログラミング     ...

こんな感じ。
[tradic-dev 7]で述べたように,tradicでもこのような何らかのカテゴライゼーションが必要であると思います。

5-c. wikipedia

Wikipedia <http://ja.wikipedia.org/> も挙げておきます(他にも類似の用語辞典やwikiもあるでしょうが,
とりあえず代表として)。

これはいわゆる用語辞典なのですが,単語のフォーマットが異なるだけの辞書以外の何者でもありません。
これは[tradic-dev 10]で述べた通りですが,用語を共同編集をすることができ,検索することもできます。
カテゴリ分けは無いですね。



以上のwebブラウザをユーザインタフェースとする辞書は,総じてデータ構造とユーザインタフェースが分離
できていません。あるいは分離されていても,単一のwebインタフェース以外のアクセス手段が用意されていません。
現在は回線速度も速くなって,webサービス化の波もありますが,やっぱり使いにくいし遅いというのが
致命的な欠点だと思われます(その分,汎用性自体は高いわけだけど)。

汎用性の高い1つの技術 => (その汎用性の高い技術も含んで)複数の選択肢を選べる
のがヒューマンインタフェースに求められることではないかなぁと。

--- Kenji Inoue <kenz****@oct*****>
翻訳用辞書システム(tradic) -> http://tradic.sourceforge.jp/




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