multi boot system for lightweight linux
2010-09-17 09:02 (by hatochan)

Slaxは、昨年8月に6.1.2がリリースされた後、新規のものがリリースされていません。
ベースとなるSlackwareのウィンドウマネージメントがKDE3.xからKDE4.xに移行した結果、KDE3.xの軽快なデスクトップをウリのひとつにしていたこともあり、次の展開が難しいためだと思います。そんな本家の動きとは別として、やはり軽快なLinuxの魅力を追っていきたいという気持ちもあり、Slaxを含めた様々なLightweit Linuxを体験するためのShowcaseとしてmulti boot system for lightweight linuxをリリースしました。

これには、以下の軽快なディストロと、レスキュー用ディストロを含んでいます。
 ・Puppy Linux 5.1
 ・Slax-ja 6.1.2-2
 ・Tiny Core Linux 3.1RC2
 ・Parted Magic 5.4
 ・Trinity Rescue Kit 3.4
 ・Extras Tools(Memtest, HardwareDitection, Grubtools etc.)

配布イメージはISOですので、これをCD-Rに焼いて使用することができますが、このISOイメージを展開してUSBメモリにコピーすれば、USBメモリ版の軽快なディストロとして使用することもできます。おおよその手順は、以下のとおりです。
説明のために、各デバイスはCD-Rは/dev/cdrom(/mnt/cdrom)、USBメモリは/dev/sdb1(/mnt/sdb1)としておきますが、ユーザの環境により、適宜デバイス名は置き換えてください。

1) # mount -o ro,loop /dev/cdrom /mnt/cdrom
2) # mount /dev/sdb1 /mnt/sdb1
3) # cp -a /mnt/cdrom/* /mnt/sdb1
4) # cd /mnt/sdb1/boot
5) # ./bootinst.sh
6) # umount /mnt/sdb1
7) # umount /mnt/cdrom

これだけです。5)はUSBメモリのmbrに書き込みますので、表示されるデバイス名を確認して実行してください。
この手順は、slax単体でも同じですので、単体のISOイメージでも同様にすればslaxのUSBメモリ版を作成することができます。

各ディストロですがなるべく最新版のもので日本語化しているものを入れてみましたが、Trinity Rescue Kitはまったく日本語化されていません。SourceForge.jpに日本語化プロジェクトは存在しているようですが、古いバージョンのままです。
もっとも本家がしばらくバージョンアップされていなかったので、しかたがないことと思います。(先日はプロジェクトで3.3まで対応していたと思ったのですが、本日はこれを確認できませんでした)
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