[JM:02180] Re: help2man により生成された man ページの訳出方法について

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Akihiro Motoki amoto****@gmail*****
2021年 5月 2日 (日) 02:32:43 JST


On Sat, May 1, 2021 at 8:47 PM matsuand <michio_matsu****@yahoo*****> wrote:
>
> matsuand と申します。質問です。
>
> man ページの中には help2man を用いて
> --help の出力結果を(簡易に?) man ページとしているものがあります。
> このような man ページの訳出は、どのようにするべきでしょうか。
> すでに対応例があるでしょうか。

2種類の事例があります。
ひとつは help2man で生成された roff ページを直接翻訳するもので、
もうひとつは ja.po から help2man を使って翻訳されたページを生成するものです。
お好きな方を採用すればいいと思います。

前者が基本形です。もともと JM は roff ページを直接編集して翻訳する形で
スタートしましたので、この形のページはいくつかあります。
検索したところ、GNU_fileutils, GNU_sed, GNU_texinfo が該当しました。
# 余談: GNU_fileutils はもう用済みですね。coreutils に統合されているので。

後者は GNU_coreutils の翻訳で使っています。私が主にメンテしているのですが、
コマンドのメッセージの翻訳もやっているので、ja.po (と include files) を翻訳して、
そこから help2man で日本語マニュアルページを生成しています。
coreutils の翻訳は Translation Project
https://translationproject.org/html/welcome.html
で管理されているので、更新した ja.po に反映しています。

メリットは、コマンドのヘルプと manpage の表記が一致することと、日本語 manpage
だけでなくコマンドのメッセージの翻訳もやっている場合は一石二鳥になること。
デメリットは、PO ファイルを翻訳する場合は、直接マニュアルに関係のないストリング
もあるので、日本語の manpage のためだけに PO を翻訳するのは、オーバーヘッドが
大きいような気もすること。あとは手順が面倒。

> 以下は現在私が翻訳したいと思っているものですが、
> GNU autoconf
> GNU automake
> GNU config
>
> これらはすべて help2man により man ページが生成されます。
>
> つまり、ま正直に捉えれば、それぞれのパッケージの各ツール類の
> gettext PO を日本語化し、日本語出力対応している help2man を利用して
> 日本語化 man ページを生成する流れとなります。
>
> そうすべきものですか?
> 私は man ページを直接編集するので構わないのではないかと捉えます。

ここまで書いていて気付いたのですが、
autoconf も autoconf も GNU config も PO ファイルでのメッセージ管理は
していないので、そもそも PO を使って翻訳というのはできませんね。
help2man の注意書きは、英語の man を修正する際は、
シェルスクリプト内のメッセージを直してということになります。
したがって、roff を直接翻訳するしか選択肢はないではないでしょうか?

以上です。

>
> 各位はいかがですか。よろしくお願いします。
>
> matsuand
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