長南洋一
cyoic****@maple*****
2014年 8月 5日 (火) 22:18:15 JST
長南です。 > .\"O The > .\"O .I /etc/at.allow > .\"O and > .\"O .I /etc/at.deny > .\"O files determine which user can submit commands for later execution via > .\"O .BR at (1) > .\"O or > .\"O .BR batch (1) . > .I /etc/at.allow > と > .I /etc/at.deny > ファイルは、どのユーザーが > .BR at (1) > もしくは > .BR batch (1) > によって後から実行するコマンドを登録できるのかを決定する。 語感の問題ですから微妙ですが、「後から実行する」というのは、話し言葉的な 表現だと思います。文章上では、普通、「後で実行する」と言うのではないで しょうか。固い言い方をするなら、「後刻」です。 それから、語順を変えた方が、「どのユーザが」がどこに掛かるのか、曖昧さが なくなるかもしれません。たとえば、 /etc/at.allow と /etc/at.deny ファイルは、at(1) や batch(1) 経由で 後刻実行するコマンドを、どのユーザが登録できるかを決定する。 あるいは、 /etc/at.allow と /etc/at.deny ファイルでは、at(1) や batch(1) を使って 後刻実行するコマンドを登録できるのは、誰と誰かを指定する。 ちょっと読みにくいかもしれません。では、こう。 /etc/at.allow と /etc/at.deny ファイルは、at(1) や batch(1) 経由で 後刻実行するために、どのユーザがコマンドの登録をできるかを決めている。 あるいは、 /etc/at.allow と /etc/at.deny ファイルでは、後で実行するために、 at(1) や batch(1) を使ってコマンドを登録できるユーザを限定している。 いっそのこと、意味だけ取って、こんなふうにしてしまう手もあるかもしれません。 /etc/at.allow と /etc/at.deny ファイルは、コマンドを後で実行するために、 どのユーザが at(1) や batch(1) を使用できるかを決めている。 もうひとつ。 /etc/at.allow と /etc/at.deny ファイルによって、at(1) や batch(1) 経由で後刻実行するためにコマンドを登録できるのは、どのユーザかが 限定される。 どれもぴったりしませんね。submit や determine というのは、訳すのが 難しい言葉です。 > .\"O The format of the files is a list of usernames, one on each line. Whitespace > .\"O is not permitted. > ファイルフォーマットは、一行ごとにユーザー名を書いたリスト形式である。空 > 白は許されない。 細かいことですが、原稿ではできるだけ行末に句読点が来るようにした方が、 整形されたとき、きれいに見えます。groff は空白や改行を目安に行の整形を しているので。 「フォーマット」は「書式」の方がわかりやすいのではないでしょうか。 「リスト形式」の「形式」はいらないと思います。たとえば、「ファイルの 書式は、1 行に 1 ユーザ名を書いたリストである」などでよいのでは。 Whitespace には、タブも含まれますから、「空白」では足りないと思います。 私は、たいてい「空白 (whitespace)」で済ませてしまいますが、「スペースや タブは使えない」といった訳し方も考えられます。 > .\"O If the file > .\"O .I /etc/at.allow > .\"O exists, only usernames mentioned in it are allowed to use > .\"O .BR at . > もし > .I /etc/at.allow > ファイルが存在すれば、そこにユーザー名が書かれた者のみが > .BR at > の使用を許される。 この部分は、前の訳では at.1 の方にありましたが、こうなっていました。 /etc/at.allow があれば、そこに書かれたユーザーのみが at を使える。 どちらでもよいと思います。「そこに名前を書かれたユーザのみが at を 使用できる」といったバリエーションも考えられます。 > .\"O An empty > .\"O .I /etc/at.deny > .\"O means that every user may use > .\"O .BR at . > .I /etc/at.deny > が空の場合は、全ユーザーが > .BR at > を使用できることを意味する。 この部分も、前の訳では、at.1 の方にありました。 means を「... の場合は」という構文で訳したのなら、「ことを意味する」は、 いらないのではないでしょうか。もちろん、あっても構いませんし、「ことに なる」と止める手もあると思います。 -- 長南洋一