[JM:00646] Re: JM 配布物の見直し案

アーカイブの一覧に戻る

Akihiro MOTOKI amoto****@gmail*****
2012年 5月 8日 (火) 13:36:50 JST


たごうさん

元木です。
御意見ありがとうございます。いろいろと考えさせられました。

2012/5/8 Akira TAGOH <akira****@tagoh*****>:
> Fedoraでman-pages-jaパッケージのメンテナをしています、たごうです。
>
> 一点のみ意見があります。
>
> 2012/5/7 Akihiro MOTOKI <amoto****@gmail*****>:
>> 配布物の絞込みをするより、翻訳しやすいように po4a 化などをやってほしいという
>> 御意見でも構いません。翻訳者が確保できるかどうかは分かりません。
>> 今は翻訳者の目処が立たないのに po4a 化をするのは労力の無駄だと思うので、
>> 必要に応じてするのがいいかなと思っています。
>
> 翻訳しやすくするというメリットもありますが、一番のメリットは変更箇所の追従ができることだと思います。現状では、古くなったmanは人力で探し修正する他ありません。これではユーザーが正しい日本語manかどうかを知るには英語のmanを参照する以外に手立てはなく、LANG=C
> manしよう、という流れにつながります。
> po化することで、古い情報は根こそぎ落とすことができるので、鮮度は一目瞭然です。また、未翻訳箇所の把握も簡単にできますし、微々たるものではありますが、同じ文がある場合は共通化ができるので、いくらか作業量を減らすこともできます。
>
> po化自体はそれほど難しいことではないので、ざっくりとgithubにpo化したman-pagesのgit repoを作ってみました。
>
> https://github.com/tagoh/man-pages-i18n
>
> POTの中をご覧いただくとわかりますが、po化しても、敷居が以前よりはちょっとまし、という程度で、やはりroffの書式だったり、一部po4aが解釈可能な書式に変更されてたりと、癖はあります。

言葉足らずで、誤解を与えてしまい、申し訳ありません。
現在、LDP man-pages, gzip, bzip2, e2fsprogs を po4a 化しました。

po化することのメリットは理解しており、LDP man-pages については既存ページを取り込んだ
ja.po まで作成済みで、少しずつ作業をしています。
ja.po の翻訳率で 95% で、30ページくらいを残して最新版の 3.40 に対応しています。
http://sourceforge.jp/projects/linuxjm/scm/git/jm/tree/master/manual/LDP_man-pages/
わざわざお手数をおかけしてしまい、申し訳ありません。
LDP man-pages のように更新が激しいものについては、PO化のメリットは十分感じています。

>> 今は翻訳者の目処が立たないのに po4a 化をするのは労力の無駄だと思うので、
>> 必要に応じてするのがいいかなと思っています。
と書いたのは、JM のなかにたくさんあるいろいろなパッケージ全部について
j必要性があるかどうか分からないものについて、原文との対応を突き合わせながら
po4a-gettextize することに労力を割く意味があるのだろうかという疑問があり、
そちらの方が先走ってしまいました。
少し疲れていて、言葉足らずで、誤解を与えてしまった点はお詫び致します。

> 翻訳しやすくするというメリットもありますが、一番のメリットは変更箇所の追従ができることだと思います。現状では、古くなったmanは人力で探し修正する他ありません。これではユーザーが正しい日本語manかどうかを知るには英語のmanを参照する以外に手立てはなく、LANG=C
> manしよう、という流れにつながります。
> po化することで、古い情報は根こそぎ落とすことができるので、鮮度は一目瞭然です。また、未翻訳箇所の把握も簡単にできますし、微々たるものではありますが、同じ文がある場合は共通化ができるので、いくらか作業量を減らすこともできます。

個人的には、たごうさんが書かれている鮮度が一番という意見は非常に納得が行くもので、
po4a で古い翻訳が落とされて、その部分は原文がそのままになる形でも全然問題ないのではないかと思っています。
例えば、po4a で 80-90%訳していれば、そのまま配布してしまう、というのもありだと思っています。
# 個人的には、この方向で突っ走りたいところです。

その一方で、以下の2点に個人的には悩んでいます。

(1) 間口を広くするために古い文書も配布した方がいいという意見があり、
 板挟みになっていて、全体としてどのように落とし所をつければよいのか、
 悩んでいているというのが実状です。
 一方で、LANG=C man もっと確実には LC_ALL=C man をするのが普及し始めている以上、
 日本語マニュアルが古いままという認識をまずはなくすことの方がより重要だという認識があり、
 最新版にそれなりに追従する方を積極的に推したいと思っています。

(2) マイナー問題ですが、一度 po4a 化すると、ROFF で対照しながら訳す形態に戻るのが大変そうで、
 私以外の JM で訳している人が po4a には積極的でない人がいることに対して、どうしようというのもあります。

個人の考え方によるところが大きいので、完全に合意できる結論はないようにも思いますので、
まずは、LDP man-pages など po4a 化したものから初めてみて、どのように回るかを
見ていくのがいいかなと思い始めました。

> また、JMの方々にはあまり興味のないことかもしれませんが、po化することの他のメリットは日本語に限らず他の言語でも同様な成果が見込めることです。
> 翻訳リソースについては、POTをtransifexやzanataといったweb
> serviceに上げることで各言語の翻訳者の協力が得られるのではないかと期待しております。

そうですね。
やはり transifex などにあげる方が皆さんやりやすいでしょうか。

長くなりましたが、以上です。
>
> --
> Akira TAGOH
> _______________________________________________
> linuxjm-discuss mailing list
> linux****@lists*****
> http://lists.sourceforge.jp/mailman/listinfo/linuxjm-discuss



-- 
Akihiro MOTOKI <amoto****@gmail*****>



linuxjm-discuss メーリングリストの案内
アーカイブの一覧に戻る