[JM:00347] Re: [POST:DP] man manlint.1

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長南洋一 cyoic****@maple*****
2011年 8月 24日 (水) 22:07:32 JST


長南です。

夏風邪を引いてのびています。ここ数日涼しかったので、いくらか
楽になりましたが。

この man ページの改訂は、「作者」セクションだけですね。

ついでですから、非改訂部分のチェックもやっておきます。
よく知らないことを書きますから、見当違いがあるかもしれません。

> .\"O .SH NAME
> .\"O manlint \- program to report errors in man or mdoc pages
> .SH 名前
> manlint \- man ページや mdoc ページのエラーを報告するプログラム

> .SH 説明
> .\"O manlint
> .\"O is a program that identifies lint (errors) in man or mdoc page formatting,
> .\"O similar to a spelling checker for ordinary text.

> .B manlint
> は、通常のテキストのスペルチェッカのように、
> man ページや mdoc ページのフォーマットの lint (エラー) を明らかにする。

mdoc ページという言い方はあるのですか。原文も NAME セクションは
man or mdoc pages ですが、NAME セクションは簡潔に書かなければ
ならないので、あえて無理な言い方をしているのではないかと思います。
日本語の「説明」セクションの方だけでも、もうちょっと丁寧に訳した方が
よいのではないでしょうか。たとえば、in man or mdoc page formatting は
「マクロパッケージの man や mdoc によるページ・フォーマッティングに」
ということでしょうから、

  manlint は、マクロパッケージ man や mdoc によるページ整形に
  lint (エラー) があれば、それを発見するプログラムである。言わば、
  通常のテキストに対するスペルチェッカーのようなものだ。

あるいは、

  manlint は、マクロパッケージ man や mdoc を使用したページ整形中の
  lint (エラー) を見つけ出すプログラムである。言わば、通常の
  テキストに対するスペルチェッカーのようなものだ。

> .\"O Manlint has a list of permitted macros and escape sequences,
> .\"O and reports the use of any macro or escape sequence not in the
> .\"O permitted list.

> manlint は許可されるマクロとエスケープシーケンスの一覧を持ち、
> 許可されるリストにないマクロやエスケープシーケンスが
> 使われているかを報告する。

「使われているかを報告する」という言い方にひっかかります。any を
「〜か」で表現しようとしたのでしょうけれど。

  manlint は許可されているマクロとエスケープシーケンスの一覧を持ち、
  許可リストにないマクロやエスケープシーケンスが使用されていれば、
  それを報告する。

> .\"O manlint also checks for conformance to various rules.

> manlint はいろいろなルールが適合するかどうかもチェックする。

結局同じことでしょうが、

  manlint は (整形ページが) 様々なルールに従っているかもチェックする。

どれも細かいことですし、読者が誤解することもないでしょうから、
どうでもよいといえば、どうでもよいことです。
でも、次の部分はちょっと問題。

> .\"O If a man page passes manlint, it should be widely portable, even
> .\"O to tools such as
> .\"O .BR man2html (1)
> .\"O which don't implement all of troff.
> man ページが manlint を通れば、
> troff の全てを実装しているわけではない
> .BR man2html (1)
> のようなツールに対しても、広く移植可能である。

ここは頭から訳さないと、意味が通らないと思います。

  ある man ページが manlint のチェックを通るようなら、そのページは
  様々な環境に移植することができるはずだ。troff の全てを実装している
  わけではない man2html のようなツールにも渡すことができるだろう
  (ツールでさえ使用することができるだろう)。

あるいは、

  ある man ページが manlint のチェックを通るようなら、そのページは
  移植性が高いと考えられる。troff の全てを実装しているわけではない
  man2html のようなツールでも使うことができるはずだ。

あるいは、

  manlint のチェックを通るような man ページの移植性は高いはずだ。
  troff の全てを実装しているわけではない man2html のようなツールにも
  渡すことができるだろう。

こういうときも「移植性」と言うのでしょうか。「可搬性」の方がふさわしい
ような気もします。でも、まあ、Linux の man ページを FreeBSD などに
持っていくというようなことを考えているのなら、「移植性」でもよいのかも。

とは言え、widely の訳し方も含めて、もっとピッタリした言い方があるのでは
ないかとも思います。

-- 
長南洋一




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