[japan-jbug 211] JBoss AS 4.0.5.GA リリース

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nekop nekop****@progr*****
2006年 10月 24日 (火) 01:12:09 JST


nekopです。

10/18にJBoss AS 4.0.5.GAがリリースされましたね。とりあえずリ
リースノートの抜粋の日本語訳を投げておきます。原文がLGPLなの
で訳文もLGPLです。ご自由にお使いください。誤訳指摘などのフィー
ドバックも大歓迎です。記述はTrac Wiki形式です。

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= JBoss 4.0.5.GA リリースノート日本語版 =

== ハイライト ==

 * JBossCacheが1.4.0.SP1にアップデートされ、HttpSessionレプリケーションにスケーラブルなBuddy Replicationが利用できるようになりました。この機能はデフォルトで有効にはなっていないことに注意してください([http://jira.jboss.com/jira/browse/JBAS-3297 JBAS-3297]参照)。
 * [http://www.jboss.org/wiki/Wiki.jsp?page=JBossWS JBoss WebServices]スタックのバージョンが1.0.3.SP1にアップデートされました。詳細は[http://jira.jboss.com/jira/secure/ConfigureReport.jspa?versions=12310844&sections=.1.7.2.4.6.9.8.3.5&style=text&selectedProjectId=12310050&reportKey=pl.net.mamut:releasenotes&Next=Next リリースノート]を参照してください。
 * EJB3のRC9+プレビュー版が現在提案されている最終ドラフト仕様に合わせてアップデートされました。[http://www.jboss.com/docs/trailblazer EJB3 Trailblazer]はJBoss/EJB3を理解するための良い題材となるでしょう。
 * JGroupsのスタックにより確実なFailure Detection(FD、失敗検知)の設定を行いました([http://jira.jboss.com/jira/browse/JBAS-3004 JBAS-3004])。
 * JBossMQを[http://www.jboss.com/products/transactions JBoss Transactions] (experimental, 実験的)と一緒に利用したときのXA Recoveryがサポートされました ([http://jira.jboss.com/jira/browse/JBAS-1341 JBAS-1341])。また、JBossMQでスケジュール済メッセージの確認が可能になりました([http://jira.jboss.com/jira/browse/JBAS-3228 JBAS-3228])。
 * JBossMQのいくつかのバグフィックス([http://jira.jboss.com/jira/browse/JBAS-3620 JBAS-3620], [http://jira.jboss.com/jira/browse/JBAS-3468 JBAS-3468], [http://jira.jboss.com/jira/browse/JBAS-3631 JBAS-3631])。
 * Tomcatのコネクタに指定するキーストアのパスワードを暗号化することが可能になりました([http://jira.jboss.com/jira/browse/JBAS-3369 JBAS-3369])。
 * 拡張ロールマッピング機能がサポートされました([http://jira.jboss.com/jira/browse/JBAS-3323 JBAS-3323])。
 * [http://wiki.jboss.org/wiki/Wiki.jsp?page=ExternalizeTomcatAuthenticators Tomcatの認証サービス]と密接に結合していた部分を分離し、サードパーティの認証サービスを導入できるようにしました。
 * データソースのコネクションをバックグラウンドで検証できるようになりました([http://jira.jboss.com/jira/browse/JBAS-1241 JBAS-1241])。また、コネクションプールの事前準備できるようになりました([http://jira.jboss.com/jira/browse/JBAS-1466 JBAS-1466])。
 * JMXコンソールでの種類別(アトリビュート更新、オペレーション実行)アクセスコントロールの追加([http://jira.jboss.com/jira/browse/JBAS-3311 JBAS-3311])。
 * EARアプリケーションのサブモジュールのデプロイ順が、これまでの暗黙の順番ではなく明示的に指定できるようになりました([http://jira.jboss.com/jira/browse/JBAS-290J4 BAS-2904])。
 * HiLoKeyGeneratorがクラスタ環境でも正しく動作するようになりました([http://jira.jboss.com/jira/browse/JBAS-3266 JBAS-3266])。
 * JNDIView MBeanがデプロイされているWebアプリケーションのENCを表示するようになりました([http://jira.jboss.com/jira/browse/JBAS-3547 JBAS-3547]).
 * 2つのメモリリーク関連の修正([http://jira.jboss.com/jira/browse/JBAS-3428 JBAS-3428], [http://jira.jboss.com/jira/browse/JBAS-3710 JBAS-3710])。
 * XMBeanの永続化機能でカスタムタイプ(ユーザ定義のクラス)の永続化が可能になりました([http://jira.jboss.com/jira/browse/JBAS-3463 JBAS-3463])。

さらに90を超えるバグフィックスがあります。 全てを確認するには[#Details 詳細なリリースノート(日本語訳対象外、原文参照)]の章を参照してください。

== 互換性 ==

互換性に影響を与える変更点のリスト

 * JBoss v4.0.5.GAはBEA JRockit java 1.4.2 JVMでテストされた最初のバージョンです。従来、JBossのテストスイートはSunのJVMで実行されていましたが、現在ではSunのものとJRockit、双方のVMでテストされています([http://jira.jboss.com/jira/browse/JBAS-3598 JBAS-3598]参照)。
 * JBoss 4.0.5.GAに含まれるJBoss Cache 1.4.0.SP1は、JBoss 4.0.4.GAに含まれるJBossCache 1.2.4.SP2との完全な互換性はありません。org.jboss.cache.ReplicationExceptionのserialVersionUIDがJBossCache 1.2.4.SP2から1.4.0.SP1の間に変更されているのがこの問題の原因です。JBoss 4.0.4.GAのJBossCacheをJBossCache 1.4.0.GAへアップグレードすることで、この問題を回避することができます。JBossCache 1.4.0.GAはJBoss 4.0.4.GA上でも動作されることが確認されています。詳細は[http://jira.jboss.com/jira/browse/JBAS-3772 JBAS-3772]を参照してください。この問題はJBoss 4.0.3SP1、またはそれ以前のバージョンにも該当します。回避策も同様ですが、jboss-serialization.jar (JBoss Serialization 1.0.3.GA) をserver/*/libディレクトリへ追加する必要があります。
 * リクエスト処理の最後にアクティブトランザクションを中断するようにWebコンテナのデフォルト設定が変更されました。これはJava EEで規定されている動作ですが、必要であれば無効にすることもできます([http://jira.jboss.com/jira/browse/JBAS-3242 JBAS-3242])。
 * (jdk1.4で実行されている場合に使われる)私たちのjavax.management.timer.Timer実装が、fixed-rateに加え、fixed-delay周期実行をサポートしました。また、fixed-delayがJMXタイマのデフォルトとなっています([http://jira.jboss.com/jira/browse/JBAS-3281 JBAS-3281])。この変更は、schedule manager([http://jira.jboss.com/jira/browse/JBAS-3282 JBAS-3282])とTimerService([http://jira.jboss.com/jira/browse/JBAS-3391 JBAS-3391])に影響します。また、これらのサービスには以前と同じfixed-rateで動作させるためのFixedRate属性が追加されています。
 * EJB3のプレビュー版が現在のドラフト仕様に合わせてアップデートされました。詳細は[http://www.jboss.com/wiki/Wiki.jsp?page=EJB3 EJB3 Wiki]を参照してください。
 * JBossのコアライブラリから依存していたdom4j.jarがjarjarされたものに置き換わり([http://jira.jboss.com/jira/browse/JBAS-3666 JBAS-3666]参照)、JBOSS_HOME/libからdom4j.jarが削除されました。現在dom4.jarはserver/default|all/libディレクトリにあり、必要であれば個別にアップグレードすることが可能となっています。
 * アップデートされたJGroups v2.2.7.SP1では、TCP設定時にTCPソケットにTCP_NO_DELAYを設定することができ、RCPコールのレイテンシを改善できます([http://jira.jboss.com/jira/browse/JBAS-3711 JBAS-3711], [http://jira.jboss.com/jira/browse/JBAS-3712 JBAS-3712])。また、JGoups関連のシステムプロパティ群がjgroupsという名前でまとめられました([http://jira.jboss.com/jira/browse/JBAS-3649 JBAS-3649])。
 * LDAPサーバと接続する場合は、これらのバグフィックスが関連するでしょう([http://jira.jboss.com/jira/browse/JBAS-3649 JBAS-3649], [http://jira.jboss.com/jira/browse/JBAS-3438 JBAS-3438], [http://jira.jboss.com/jira/browse/JBAS-3645 JBAS-3645], [http://jira.jboss.com/jira/browse/JBAS-3653 JBAS-3653])。

== 設定 ==

設定に影響を与える変更点のリスト

 * JBossASの配布形態がインストーラー(.jar)、ソース(.tar.gz)、標準的なバイナリリリース(.zip)の3つになりました。バイナリ配布(.zip)のzipを展開する際、ネイティブのunzipユーティリティを使うと、/bin/*.shファイルの実行権限が正しく復元されます。JDKのjarユーティリティを使って展開した場合、実行権限が無視されるため、それらを手動で再設定する必要があります。
 * -serverフラグはIBM JVMではサポートされていないため、run.sh/run.batで条件判定してセットされるようになりました([http://jira.jboss.com/jira/browse/JBAS-3598 JBAS-3598])。
 * HP-UXを利用している場合はアップデートされたbin/jboss_init_hpux.shを確認してください([http://jira.jboss.com/jira/browse/JBAS-3641 JBAS-3641])。
 * bin/run.shをバックグラウンドで実行したときに、親プロセスであるrun.shにシグナルを送ることでjbossのJVMを停止させることができるようになりました([http://jira.jboss.com/jira/browse/JBAS-3748 JBAS-3748])。

4.0.1のリリースにおいて注意する点があります。配布されているコンフィグレーションは、3.2.xタイプのコンフィグレーションに戻されています。

 * minimal: ロギング、JNDI、ホットデプロイサポートからなる最小のマイクロカーネル
 * default: 基本レベルのJava EE 1.4アプリケーションサーバコンフィグレーション
 * all: クラスタリングと、全てのオプショナルサービスを含むフルJava EE 1.4サーバコンフィグレーション

4.0.0-4.0.1RC1リリースに含まれるstandardコンフィグレーションは削除されました。
また、3.0.x-3.2.xで使用されていたdefaultコンフィグレーションでのフラットクラスローディングモデルが、デフォルトとして戻されました。
この変更により、3.2.xクラスローディングモデルによる一貫性が復帰します。
4.0.0のクラスローディングの振る舞いとJNDI lookupの値呼び出しの振る舞いに戻す手順は以下の通りです。

 1. conf/jboss-service.xmlを編集し、NamingServiceのCallByValueをtrueに設定します。
{{{
<mbean code="org.jboss.naming.NamingService"
name="jboss:service=Naming">
<!-- The call by value mode. true if all lookups are unmarshalled
using
the caller's TCL, false if in VM lookups return the value by reference.
-->
<attribute name="CallByValue">true</attribute>
<!-- The listening port for the bootstrap JNP service. Set this to
-1
to run the NamingService without the JNP invoker listening port.
-->
...
</mbean>
}}}
 2. deploy/ear-deployer.xmlを編集し、IsolatedとCallByValue属性をtrueに設定します。
{{{
<server>
<!-- EAR deployer, remove if you are not using ear deployments -->
<mbean code="org.jboss.deployment.EARDeployer"
name="jboss.j2ee:service=EARDeployer">
<!-- A flag indicating if ear deployments should have their own scoped
class loader to isolate their classes from other deployments.
-->
<attribute name="Isolated">true</attribute>
<!-- A flag indicating if the ear components should have in VM call
optimization disabled.
-->
<attribute name="CallByValue">true</attribute>
</mbean>
</server>
}}}

== ライブラリアップデート ==

=== JBossライブラリアップデート ===

 * hibernate, upgraded to v3.2.0.GA (from v3.2.0.CR2)
 * hibernate-annotations upgraded to v3.2.0.GA (from v3.2.0.CR1)
 * hibernate-entitymanager upgraded to v3.2.0.GA (from v3.2.0.CR1)
 * javassist, upgraded to v3.3.0.GA (from v3.2.0.CR2)
 * jboss-aop, upgraded to v1.5.2.GA (from v1.5.1.GA)
 * jboss-cache, upgraded to v1.4.0.SP1 (from v1.2.4.SP2)
 * jboss-common, upgraded to v1.0.0.GA (from v1.0.0.CR1)
 * jboss-retro-rt, upgraded to v1.0.3.GA (from v1.0.0.GA)
 * jboss-serialization, upgraded to v1.0.3.GA (from v1.0.0.GA)
 * jbossws, upgraded to 1.0.3.SP1 (from v1.0.0.GA)
 * jbossxb, upgraded to 1.0.0.CR6 (from v1.0.0.CR4)
 * jgroups, upgraded to v2.2.7.SP1 (from v2.2.7)

=== サードパーティライブラリアップデート ===

 * apache-beanutils, upgraded to v1.7.0 (from v1.6.0)
 * apache-coded, upgraded to v1.3.0 (from v1.2.0)
 * apache-collections, upgraded to v3.1 (from v2.1)
 * apache-lang, v1.0 removed
 * apache-myfaces, upgraded to v1.1.4 (from v1.1.3)
 * apache-scout, upgrade to v0.7rc2 (from v0.7rc1)
 * apache-tomcat, upgraded to v5.5.20 (from v5.5.17)
 * apache-xmlsec, upgraded to v1.3.0 (from v1.2.97)
 * dom4j, restored to the original v1.6.1 (from v1.6.1jboss)
 * jacorb, upgraded to v2.2.4jboss-patch1 (from v2.2.3)
 * jaxen, upgraded to v1.1-beta-9 (from v1.1-beta4)
 * sun-jaf, upgraded to v1.1 (from v1.0.2)
 * sun-javamail, upgraded to v1.4 (from v1.3.1)

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