[Globalbase-users] 立命館大学後援会

アーカイブの一覧に戻る

joshua4 joshu****@nichi*****
2003年 5月 18日 (日) 21:12:55 JST


皆様

すでに情報をキャッチしていらっしゃる方もいらっしゃると思いますが、20日
に私、立命館大学(場所は草津ですよ!)で講演します。確認したところ外部の
方も多少はokということなので、このメーリングリストに流します。どうぞよろ
しくお願いします。

以下、立命館の事務局から流れたメールを添付します。(私が書いた文章を母体
にしていますが、基本的には先方が書いたものですよ!っと責任逃れ....)

森 ひろひさ

ーーーー
トロンの開発に参加した森さんは、今度、世界中の地図をつなげるGISという
雄大な構想にチャレンジしています。是非聞きに来てください。


主催:情報学科研究教育談話会
共催:インターネットメディア研究グループ

時間:2003年5月20日(火) 16:00-17:00
場所:コアステーション大会議室

タイトル:GLOBALBASE : 自律分散型アーキテクチャのGIS、オープンソースと特許
....
講演者:森洋久・国際日本文化研究センター助教授

概要:

GLOBALBASEの発想は実に単純である。地球全体の地理情報を、蟻の巣の中から
人工衛星の画像まで、ありのまま全ての地球をインターネットの中で実現するための
アーキテクチャである。情報を発信したい人が独自のサイトで発信でき、それらの情
報をどこかへ集める必要が無い、完全自律分散型のアーキテクチャである。このため
GLOBALBASEの地理情報はどこまでも大きく増殖していくことが出来る。過去と未来
の移動も可能である、とか、空想の世界を作り込むことができるところは、現実を超
えているかもしれないが。

「地球がすべて」というところが奇想天外である反面、「ありのまま」というところ
で、生活環境をGLOBALBASEの中でモデル化することによって、それは社会基盤ともなり
得る側面を持っている。その応用を列挙すれば、流通や、交通手段、ITSやカーナ
ビ、歩行者誘導、あるいは航空管制システムなど、あるいは、気象や都市防災、ライフラ
イン監視などにおいて、その基本的な制御プロトコルとして使うことが出来る。

この基盤技術とも言うべきアーキテクチャをいかに普及させていくか。独自の試行錯
誤の中から生み出した方法論が、オープンソース化と特許を組み合わせた普及モデ
ルである。GLOBALBASEのコアプログラムのソースコードは、オープンソースコードと
して公開してしまう。しかし、一方で、コアプログラム実現に関する技術については
特許を取得する。一見矛盾であるが、このコアがオープンソースコードとして流通して
いる分についてはロイヤリティーを掛けない。一方、このコアを利用したクローズドな
ソフトウエアを開発した企業が現れた場合、ここにロイヤリティーをかける。

GLOBALBASEは前述の通り、あらゆる分野に応用可能な、基盤技術であり、その意
味で公共性が高い。みんなで共有することにメリットがある、一種の自律分散型プロ
トコルである。一方で、多くの企業がそれぞれの独自性を生かしたシステムを
GLOBALBASEを使って構築することが出来る。公共性の高い部分はオープンソース
コードとして共有可能な体制をつくり、一方で、独自性の部分はクローズドなビジネ
ス化が可能な仕組みを提供する。社会インフラとしてGLOBALBASEを普及させるモデル
を目指している。

プロフィール:

1996年東京大学理学系研究科情報科学専攻博士課程後期中退。
同大学総合研究博物館助手に就任。在学中、坂村健教授主宰のアイトロン開発に参
加。
1999年10月、国際日本文化研究センター助教授に就任、現在に至る。

古地図を集積するための分散型のGIS であるGLOBALBASEアーキテクチャの研究を
進めている。このアーキテクチャを利用し、京都の古地図や歴史情報を集積した
「京都プロジェクト」を主催し、また、日本全国の情報を対象とした「江戸のモ
ノ作り」にも参加している。その他にも考古学情報、人類学の情報などその集積
対象は様々である。最近では、生活情報や観光情報にも応用が利くと言うこと
で、NTT DoCoMo と一緒に、携帯電話からアクセスする研究も行っている。









Globalbase-users メーリングリストの案内
アーカイブの一覧に戻る