FFFTP Projectは10月18日、FFFTP 1.98bをリリースしました。 FFFTPはSota氏([http://www2.biglobe.ne.jp/~sota/])が開発を続けられていたフリーソフトウェアですが、2011年8月31日、Sota氏によりFFFTPの開発終了宣言が出されました。しかし、FFFTPは長きにわたり広く使われていたFTPクライアントであり、未だその需要は失われることはありません。そのため、!SourceForge.JPにて有志を募り、開発・バージョンアップを行うことにしました。Sota氏が制作されたFFFTPには長い間お世話になりました。 FFFTP 1.98bでは、10月13日にリリースされた1.98aにいくつかのバグフィックスを行ったものです。 主要な変更点は下記になります。 * 信頼できないDLLの読み込みを防ぐ機能を追加しました。Microsoftの署名が無いDLLや改変されたDLLが読み込まれるのを強制的に回避することで、マルウェアなどによってパスワードやデータを傍受や改ざんされる可能性を低減します。この機能を使用するにはコマンドラインオプションに--protectを追加してください。動作が遅い場合や起動に失敗する場合は保護レベルを--protect-mediumか--protect-lowに調整してください。 * 初めてFTPSでホストに接続した時にSSL/TLSの証明書を表示するように変更しました。 * FTPSのコントロール接続のSSLセッションを再利用するように変更しました。一部のホストでFTPSによる接続を拒否される問題が解消されます。 * 大量のファイルを転送した時にクラッシュするバグを軽減しました。 * URLをクリップボードにコピーすると文字化けするバグを修正しました。 * 1.97b以前の設定をINIファイルを通して引き継げるようにしました。 * 暗号化なしでの接続を許可しないための設定を追加しました。 * 右クリックで表示されるメニューを用いて任意のコードが実行される可能性があるバグを修正しました。 そのほか、バグフィックスなど多数の変更が加えられています。 詳細な変更点については、改変履歴 [http://sourceforge.jp/projects/ffftp/wiki/FFFTP-history] をご参照ください。 なお、今回リリースされたFFFTP 1.98bでは1.97bから多数の変更点が加えられています。FFFTP Projectではテストを行い、動作が実用上問題ないことは確認しておりますが、まだ利用実績も少ないことから、まだ大きなバグが残されている可能性もあります。そのため、安定した動作を希望する場合はFFFTP 1.97bのご利用をおすすめします。ご理解の上ご利用ください。