#36052 で本件に関連する変更を実施。 UEB モードを追加するのではなく、まずは外国語引用符の中身について、日本の英語点字の規則から UEB に移行していく。
2016.1jp までの仕様
(3) まとまった文字数の英数字が続く場合、 メールアドレスやURLなど特定のパターンでは、 日本の情報処理用点字の記号の規則を適用。 これは情報処理用点字の開始と終了の記号で囲まれる。 (4) まとまった文字数の英数字が続く場合で(3)以外は、 外国語引用符で囲んで、その中身には 日本で一般的に使われている英語点字の規則を適用。
2016.2jp の仕様
(3) まとまった文字数の英数字が続く場合、 メールアドレスやURLなど特定のパターンでは、 日本の情報処理用点字の記号の規則を適用。 これは情報処理用点字の開始と終了の記号で囲まれる。 (4) まとまった文字数の英数字が続く場合で(3)以外は、 外国語引用符で囲んで、その中身には 日本で一般的に使われている英語点字の規則を適用。ただし数符の効力に関しては UEB の規則、すなわち、数符の効力は数字及びコンマ・ピリオドが連続する間継続し、 それ以外の記号やマスあけで終わる。 小数点は、ピリオド(256)を用いる。
この(3)と(4)の使い分けについて、「日本の情報処理用点字」をやめて UEB に揃える、というモードの導入も考えられる。
統一英語点字(UEB)の日本での取り扱いについての動向を踏まえて、 日本語点訳エンジンの統一英語点字対応モードについてこのチケットで検討。
いずれにせよ日本点字の標準規則はスクリーンリーダーの仕様としては不十分であることから、 なんらかの「NVDA日本語版としての表記方法の開発」が必要である。
NVDA 日本語版の点訳エンジンは、現状で、以下のような規則の組み合わせで構成されている。
(1) 一般的な日本語の漢字仮名交じり文の読み付与、マスあけ、点訳。 日本点字表記法 2001年版に従っている。 英数字は数符や外字符を使った表記に変換。 半角英数字と全角英数字は区別していない。
(2) 日本点字表記法 2001年版が定めていない記号について、 NVDA 日本語版の独自の半角記号、全角記号の規則。 日本語に対応した点訳ソフトやスクリーンリーダーの既存の実装を踏まえて、 NVDA 日本語チームで独自に決めた部分がある。
NVDA 日本語版の説明 7. 点字ディスプレイ 7.1. 記号の出力
http://www.nvda.jp/nvda2015.3jp/ja/readmejp.html#toc43
(3) まとまった文字数の英数字が続く場合、 メールアドレスやURLなど特定のパターンでは、 日本の情報処理用点字の記号の規則を適用。 これは情報処理用点字の開始と終了の記号で囲まれる。
(4) まとまった文字数の英数字が続く場合で(3)以外は、 外国語引用符で囲んで、その中身には 日本で一般的に使われている英語点字の規則を適用。
(5) NVDA の点字設定でコンピューター点字(NABCC)をチェックした場合は、 1バイト文字のの英文字、数字、記号はすべて NABCC になり、 それ以外は日本語点訳の結果が使われる。
仕様についての論点:
実装についての論点: