2004年9月27日に、新たに生まれる子供の名前につけて良い漢字が数多く追加されました。
それまでに使えた人名漢字を含め983字になりました。(2009年に2文字追加され現在は985字)
子供の名前にはこれ以外に常用漢字1945字とひらがな、カタカナ、々ゝゞーも使えます。
それ以外の文字を子供の名前につけることはできません。
実際に使えるようなった人名漢字については下記をご覧下さい。
今回追加された人名漢字と、以前より使えてた人名用漢字互換文字は、JIS X 0213:2004で決められたJIS第3水準の文字まで含まれていて、また全ての人名用漢字はJIS X 0213:2004で示された字形を使っています。 したがってこれらの文字を扱うためにはJIS X 0213:2004を扱える環境が必要となります。 (JIS X 0213:2004は国が指定したJIS規格ですので、現在でもパソコンなどのいくつかの環境*では扱えますが、それ以外の環境でも順次サポートされていくので新たな子供につけても問題はありません。)
人名用漢字の一覧を和田研細丸ゴシック2004のフォントを使ってPDF化したファイルを見てください。〘2009年12月ファイル更新〙 (PDFファイルを見るためにはAcrobat ReaderなどのPDFビューアが必要ですので、もし下記のPDFファイルが見れない場合は別途Acrobat Readerをインストールしてください)
この中にある文字の中には見たことのある文字も多数含まれていると思います。 これらが常用漢字には含まれていないが人名漢字には使える文字になります。
人名漢字の一覧に文字コード番号などをつけたCSVファイルを置いておきます。 (この一覧は行ごとに左から〈JIS X 0213:2004の面区点コード〉、〈Shift_JIS-2004〉、〈EUC-JIS-2004〉、〈ISO-2022-JP-2004〉、〈UTF32〉、〈UTF16〉、〈UTF8〉、〈Adobe CID〉、〈実際の文字〉の順に一覧にしています。右側の文字はJIS X 0213:2004で指示されているShift_JIS-2004のコードで入力してますので対応した環境*でご覧下さい。)〔2004/11/24:CIDを修正〕
今回の人名漢字追加にあたっては、国語審議会の定めた表外漢字字体表で決められている字種を選択基準にし、字形についても表外漢字字体表の字形で規定しました。 JIS X 0213:2004も同じ表外漢字字体表に合わせ字形を規定しましたので、人名漢字はすべてJIS X 0213:2004で規定されており、いずれも共通の字形となっています。 また、表外漢字字体表に選ばれなかった漢字も複数含まれていますが、その文字についてはJIS X 0213:2004で規定された文字から選ばれいます。
当初は表外漢字字体表で規定する文字選定のときに出版物などの調査を行った結果をもとにして使用頻度の高かった文字を追加する予定でしたが、異議を唱える方が多数いたためその中から異議の多かった文字を削除して最終的に決定されました。 それまでは人名用漢字許容字体表として、過去の当用漢字で定められていた字体を人名でも使えるという形を取っていましたが、今回人名用漢字で他の人名漢字と同等の位置付けになりました。
新たに使用できるようになった漢字の中で、追加後に生まれた子供の名前に最も使われている漢字は「凛」のようです。
今回使えるようになった漢字を使った例
* Mac OS XはJIS X 0213にOSレベルで対応しています。Linusも対応しています。Windowsの95、98、MeはシフトJIS2004形式のフォントをインストールするだけで使えるようになります。Windows 2000やXPはこのJIS X 0213に対応するバッチを使うと、シフトJIS2004形式のフォントをインストールするだけで使えるようになります。MAC OSはシフトJIS2004形式のフォントをインストールするだけで使えるようになります。それ以外にも超漢字やOSASKなどのいくつかのOSは対応しています。