Hiroaki Sakuma
hiroa****@sakum*****
2005年 4月 12日 (火) 07:14:19 JST
佐久間です. > Wikiというツールは、私達プログラマーサイドの人間だけが扱えれば良いツール > ではなく、一般の初心者にも抵抗感無く入り込んで行けるようなツールでなけ > ればならないと思っています。 偶然にも,先日他のプロジェクトで,プログラマ以外の人(運営スタッフ)と話をして いて,自分でも驚かされたことがあるのですが,人によってプロジェクトの目標が違 う,ということです. 私はプログラムを書いたり,ハードウェアを触っていることが多く,プロジェクトへ もそういう形で参加しています. 私にとってプロジェクトの目標というのは,利用者が提供するサービスに対し満足し てくれることであり,自分のやり方を理解できない人にまで使ってもらおうとは思わ ず,そんな人は他のところへ行ってくれ,という気持ちがあります. しかし,そのスタッフにとって,プロジェクトの目標は1人でも多くの人に使っても らいたく,社会的に見て,"ユーザが多い"などの目に見える"成功"が目標だというの です.私にとってそんなことはどうでもよく,ユーザを増やすために誤用に近い用語 を使った広報や,リソースの無駄が多い部分を広報で前面に出すなどのやり方が納得 いかず,話し合いとなりました. これも同じ事で,私はプログラムを作る際に,もちろんエンドユーザのことも考えて いますが,何が最も大切かというと,プログラムを設置し,サービスを提供するユー ザです.ユーザが満足することが大切なのです. また同じ事で,ユーザにとって満足は違って,エンドユーザが満足してくれることが, ユーザにとって満足な場合もあれば,設置が楽であれば,エンドユーザがどう思おう と満足する人も居ます.私がエンドユーザのことを考えるのは,エンドユーザが満足 するかどうかを気にするユーザが居るからであり,エンドユーザが満足するかどうか は,私には直接関係の無いことと思っています. (言葉は悪いですが)こういう観点から,私にとっては初心者ユーザというのは,開発 のリソースを無駄遣いし,意味不明な要求をしてくるだけの存在であって,初心者の 声はなるべく無視し,ある程度理解している人が,初心者の声を整理し,吸い上げて きたものを開発に関わる事項の評価の対象にすべき,と思っています. 我々がエンドユーザを直接サポートすることは無く,間にユーザが入ります.エンド ユーザが強く望むことは,ユーザを通して我々に伝えられることを期待し,ユーザの 声だけに耳を傾けていれば,自然と淘汰された優先度の高い要望が汲み取れるのでは ないでしょうか? # 今回は課題が少ないので,甘いことも言ってられるし,長々と議論できますが,エ # ンドユーザへのサポートページなんか設置した日には,送られてきた要望を読めな # いほど,要望が来ることだってあるんですよ 私が100人の中の1人,と言ったのはそういう意味で,100人の中で50人や,100人の中 で25人の要望を優先して,100人の中で1人の要望は後回しにし,(ちょっと突き放し た言い方かもしれませんが)場合によっては各自で対応してもらう,というのがトッ プにいるコアの開発メンバーにとっては大切なことと思います. > 私はFSWikiをドキュメンテーション用途にも使用していますが、それ以外に、 > 初心者と共同でWebコンテンツ作成用途としても利用させて頂いております。 > せっかくですので、この際にFSWikiを初心者が使うとどんな感じになるのかを > ご紹介しておきたいと思います。 > こんな感じです。 これはうちでも同じです. かなりコンピュータを使ってる人でも,Wiki文法で書く,という意義が分からないよ うです. # 元々,WikiWikiWebの知名度が低すぎるということもあります 私にとって,決められたフォーマットでデータを保存する,というのは,データの汎 用性を高め,永続性を高めるものを考えているのですが,これは実体験を通して実感 しないと,なかなか難しいと思います. 自分が見てる環境(PC上でWiki)で望み通りの表示ができていれば,満足してしまうの が一般人と思います. # ワープロソフトでも,ソフトの機能を使わず,力ずくでやってしまう人が居ますよ # ね ===================== Sakuma,Hiroaki hiroa****@sakum*****